乗り心地を加速度アプリで比べてみた
乗り心地に関して冒頭のように私がいくら美辞麗句を並べても誰も信じないでしょう。そもそもハイドロニューマチックと自転車を比べるなどどうかしています。そこでキャノンデールの純正シートポストとの差を、iPhoneの加速度センサーを使った振動計アプリ「ヴァイブレーション分析」で測ってみました。
計測方法はiPhoneを入れたスマホ対応トップチューブケースをサドルレールにベロクロで括り付け、さらにガムテでサドルへぐるぐる巻きにして固定。2本のシートポストを差し替えデータを取るという方法です。タイヤはパナレーサーのパセラで、太さは35C、空気圧はだいたい4気圧。
なるべく同じ砂利道の同じ区間を計測しようと言うことで、同じスタート地点から走り始めて、時速20kmほどの速度を維持しつつ、計測開始後1分50秒から2分までの区間を比較しました。上下動のみの比較なのでZ軸のデータのみ利用します。
という大雑把な比較の仕方ですから絶対的な値に意味などあるわけもないのですが、それでも相対的にはっきり差は付きました。
まず純正のリジッドシートポスト。このアプリは拾った振動をスペクトラム変換して、ピーク上位8箇所を左に数字で表示してくれます。それによると最大は37.18Hzの0.2179gで、それ以降0.1g台後半のデータが並びます。
そしてREDSHIFT。もう見た目であからさまに振動が低い。特に20Hz以上がばっさり削られた感じです。最大は16.04Hzの0.1033gで、以降は0.09g、0.08g台の数字が並びます。ピークだけ比べても半分ほどの値です。
もう一つ面白いのは、純正シートポストに見られなかった3Hzあたりのピーク。赤い矢印で示した部分ですが、これは路面の振動ではなくペダリングによるサドルの上下動だろうと推測されます。
私はクランクをだいたい1分間に90回転ほど回します。1秒間なら1.5回転。クランクを1.5回転させるには、両足で3回ペダルを踏むことになります。つまり3Hzというわけです。
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