複数端末でPCに接続してマルチプレイができる!
一方で、数人の友人を招待して一緒にゲームをプレイする場合は、AMD Link 5.0より導入されたセカンダリ/マルチプレイ接続をする必要がある。セカンダリ/マルチプレイ接続する場合は、接続する側のRadeon搭載PCの「AMD Software: Adrenalin Edition」のAMD Linkタブを開き、「Link Gameの招待」を選択。
招待のタイプが表示されるので、ここでマルチプレイを選択。接続したいPCやスマホ側で「Link Gameの招待」を開き、先ほど表示されたコードを入力すると複数で同時にRadeon搭載PCに接続できる。招待コードを表示している間、バーが動き、いっぱいになると別のコードに切り替わってしまうため、その切り替わる前の有効時間内に入力する必要がある。
有効時間は1分ほどと以外に短いので、接続側が入力準備してから招待コードを表示するとイイだろう。
セカンダリ/マルチプレイ接続の場合は、接続した側のAMD Linkは、ストリーミング開始の待機状態になる。セカンダリ/マルチプレイ接続時は、「ロビー&チャット」のテキストチャットでコミュニケーションが取れる。
Radeon搭載PCであるホスト側で、ストリーミングを開始すると、待機状態の端末の画面にホスト側の映像が出力される。試しに、Radeon非搭載のPCと、スマホでRadeon搭載PCに接続してみたところ、3つとも同じ画面が出力できた。
この際、ゲーム側では1端末ごとに、接続している操作系(マウスやキーボード、またはコントローラー)の分だけ、コントローラーが接続されていると認識される。試しにアークシステムワークスの最新格闘ゲーム『GUILTY GEAR -STRIVE-』でオフライン対戦を選択してみたところ、ホスト側のキーボードとマウス&コントローラーで2人分、ほか接続した2端末分の計4人対戦が可能になった。
©ARC SYSTEM WORKS
本機能は、ルームマッチなどがないレトロゲームなどでも、複数端末を使って複数人対戦できるのが魅力だが、1台はRadeon搭載PCが必要。また、最初の1回はホストとなるRadeon搭載PCとローカルネットワークで接続しないと、インターネット接続ができない。
そのため、離れた場所の友人と遊ぶには、接続する端末を一度Radeon搭載PCが接続されているローカルネットワークに接続するために持ち運ぶ必要がある。別のネットワークに接続してのプレイは試していないが、ノートPCであればそれが可能で、一度接続した後は自宅の有線LAN経由でインターネット接続すれば、離れた場所の友人たちとの対戦も可能かも。
ちなみに、接続したPCは、デフォルトだとPC名が表示されるが、AMD Linkの設定からニックネームに変更できる。
現状は、インターネット接続で複数人で遊ぶには、やや手間がかかる機能ではあるが、たとえばかつてポータブルゲーム機を持ち寄って、アドホック通信で友人宅で遊んだように、ノートPCやスマホをRadeon搭載PCのある場所に持っていき、ローカルネットワーク内でマルチプレイを楽しめる。
LANパーティーや大学の部活の余暇で遊ぶ際は活躍しそうだ。気になる人は、ぜひ試して貰いたい。

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