「TikTok creator academy」受講生ノート 第7回
TikTok creator academy 第2期|第8回講義 尼崎のなつみかん
自分の動画を見てくれた人をさらに濃いファンにする方法「ファンコミュニティの作り方」
2022年11月14日 11時00分更新
100組のTikTokクリエイターを対象に、3ヵ月で総額約3000万円の制作支援金、さらに人気クリエイターによるセミナーや参加者同士の交流にてノウハウの共有がなされるなど、次世代のTikTokクリエイターを発掘、支援することを目的にしたプログラム「TikTok creator academy」。
本連載では、2022年7月~9月で実施されたTikTok creator academy第2期のセミナーの模様をレポート! 第8回講義のテーマは、「ファンコミュニティの作り方」。講師を担当してくれたのは、尼崎のなつみかんさん。
*以下記載内容はクリエイター個人の見解であり、TikTokの公式見解ではありません
講座内容は、以下のようなものになっている。
【 第8回講義のまとめ】
・友達感覚が心地良い「尼崎のなつみかん」さん
・TikTokを始めて最初に意識するべきこと
・ファンを増やすための5つのポイント
・ファンをつかむ動画投稿のコツ
・応援したいと思われるための5つのポイント
・ライブ配信は自分のファンを理解するチャンス
友達感覚が心地良い「尼崎のなつみかん」さん
第8回目の講師として登壇したクリエイターは「尼崎のなつみかん」さん(以下、なつみかんさん)。「大好きなももいろクローバーZに会いたくて!」と芸能活動をスタート(芸名は東 菜摘)。事務所の勧めで始めたライブ配信で、苦労をしながらも徐々にファンを獲得。TikTokでは、はじめてから3年で240万フォロワーを得るまでの人気LIVE クリエイターとなった。座右の銘は、母親から贈られた「昨日よりも今日、今日より明日」という言葉であるという。
TikTokを始めて最初に意識するべきこと
「パワポよりも手書きのほうが気持ちや熱量が伝わるやん!」と手書きのスライドを用いてセミナーを進めていったなつみかんさんが掲げたテーマは「ファンコミュニティの作り方」。TikTok LIVE配信と同じ関西弁で繰り広げられる講習は、楽しくもためになるものばかりとなった。
最初に解説されたのは“TikTokをはじめて最初に意識すること”。これまでの講師の多くが語ったように、まず最初にするべきはライバル、つまり自分が目標とする人を見つけて研究をすることだと訴えたなつみかんさん。しかし、それに加えて“自分らしさ”を出すことも重要と説明。なつみかんさんの場合は、尼崎出身であることが伝わるコテコテの関西版を使うことで、キャラクターを確立していったという。また、ひとりで考えるだけでは行き詰まるので、友人やマネージャーなどからの客観的な意見も大事だと語った。
SNS投稿やライブ配信をする上では、もはや避けて通れないと言うアンチについての考えも語った。なつみかんさんの場合、自身のコンプレックスである一重を執拗に指摘されたことで落ち込んだ時期もあったそうだ。しかし、「同じような悩みを抱えている人はいるはず」と発想を転換し、TikTokで動画投稿を行った。それが変身メイク動画で、TikTokでバズりを生んだのだそう。アンチとまではいかずとも、初見の人は第一印象でコメントをしがちだという経験からくる言葉には重みがあった。
ライブ配信を続けていく中では失敗したこともあったという。中でも一番の失敗は、ギフティングしてくれる人を特別視したこと。TikTok LIVEを初めて行ったときはギフトの嬉しさに送り主ばかりを特別視してしまったが、そういった目に見える形のギフトばかりが応援ではないことに気付かされたのだという。ギフトを送れない学生は、いいねやコメントを頑張るなど、応援スタイルはさまざま。それに気づいてからは、視聴者みんなに平等に感謝をしようと心がけているそうだ。
ファンを増やすための5つのポイント
肝心のファンを増やすテクニックとして挙げられたのが、以下の画像にある5つのポイントだ。1つ目は前述した自分の目標とする人を見つけて研究すること。
2つ目の“クリエイターに尊敬してもらえるように頑張る”とは、すでに活躍している大勢の先輩クリエイターから一目置かれる“なにか”をすること。なつみかんさんの場合、一睡もせずに100本の動画を投稿したり、24時間のTikTok LIVEを行ったことがそれに当たるという。そうしてほかのクリエイターの目に留まることは自身のモチベーション維持にもなるし、ファンの喜びにもつながるという。
4つ目にある“印象を残す”とは、例えば決めフレーズであったり、一芸であったりなど自分なりのフックを持つこと。動画の冒頭に「ちょっとみんな聞いて!」の一声があるだけで、●●さんの動画なんだと気づいてもらえるまで、とことん刷り込ませることが重要だと語った。“人間として好きになってもらう”というのは、文字通りの意味。最初は見た目などの第一印象で見てくれるけれど、ずっと見続けてもらうためには人間性(キャラクター)を出していくことが大事であるのだという。
ファンをつかむ動画投稿のコツ
「動画投稿は数字に捕らわれず、自分が飽きずに楽しむことが大事」と前置きをしたうえで、どんな動画がファンの心をつかむのかということも語っていった。
コツとしては、視聴者が思わずコメントしたくなる“ツッコミどころ”を用意しておくことだとなつみかんさんは語る。例えば、最後の3秒で変顔をしてみたり、動画の背景に気になるものを置いておくといった具合。そのうえであえて説明をしないことで、視聴者がコメントをするハードルを下げる効果があるのだという。
すでにファンになってくれた人たちに対しては、自分の目標・目的を“言葉で伝える”ことがもっとも大事だと、熱く語った。たとえ自分でも無理だと思っている目標でも、その怖さを押し込めてでも視聴者に伝えなければ、前へと踏み出すことはできない。それに「無理だ」という人も出てくる反面、応援してくれるファンが必ず現れるので、ファン同士の絆がどんどんと深まり、ひとつのチームのようになっていくのだそうだ。
応援したいと思われるための5つのポイント
ファンから「応援したい!」と思われるためのポイントとして、なつみかんさん自身の経験として上げたのが下の画像の5つのポイントだ。
①と②は、投稿する動画(の中身)について。毎日同じ時間に投稿することで習慣化を狙い、「今日の晩ごはんは●●を食べたよ」とコメントすることで、日々の暮らしの一部が想像でき親近感が沸いてくるのだそう。
③~⑤はファンに対してレスポンスの仕方。ファンからコメントで悩み事を寄せられたら、それが常連でなくとも1行のコメントに5行くらいを返す熱量を持とうというアドバイスがなされた。ファンからすれば、自分の名前を覚えてもらったりリクエストに答えてもらえることで「この人はサービス精神が旺盛だから応援しよう!」という意識が働くことになると語った。
ライブ配信は自分のファンを理解するチャンス
長くても数分のショート動画では、どうしても自身の考えや思いをファンに伝えきることはできない。そこを補うのがライブ配信だとなつみかんさんは説明する。
ライブ配信ではコメントを通じて直接ユーザーとの交流ができ、よくコメントをしてくれる常連リスナーがどんな人物なのかを理解する手がかりになる。そしてライブ中に、投稿した動画の裏話をすることでさらなる熱量を伝えられ、ファンがより“濃くなる”のだという。
自身のファンマーク(プロフィールに掲載する絵文字の組み合わせ)を作ることも大事だと語られた。学校に例えると、LIVEクリエイターは先生で、視聴者は生徒のような関係性。そこでファンマークを用意することで、クリエイターとファンとの間に連帯感が生まれるのだそう。そうして形成されたファンコミュニティーでは、みんなが参加しやすい雰囲気作りも大事だと解かれた。例えば、「名前を教えて」「しりとりしよう」簡単なことでいいので、みんなが一致団結できる仕掛けが大事となるのだ。
そして、ライブ配信ではコメントをとにかくたくさん読むことも大事であると、なつみかんさんは言う。動画では返しきれない返事を表情の見えるライブ配信で行うことが、自身のキャラクターを伝えること、そしてファンコミュニティの強化であるというわけだ。
最後になつみかんさんは、【動画投稿でファンになってもらう→コメント返し等でもっと好きになってもらう→ライブ配信でつながる→…】という三角形がファンコミュニティを作るための秘訣だと総まとめをして、セミナーを終えた。
本連載では、今後もTikTok creator academy 第2期で行われた講座内容を紹介していく予定だ。次回もお楽しみに!
TikTok creator academyとは?
TikTok creator academyとは、次世代のTikTokクリエイターを発掘、支援することを目的にしたプログラムです。直近ではTikTok creator academy第2期が2022年7月~9月で実施されました。TikTok creator academyでは、応募者の中から選ばれた約100組のクリエイターに、TikTokより制作支援金として約10万円x 3ヵ月が支援されます。また、参加者には特別なプログラムとして、クリエイター同士の交流促進となるサポートや、特別なワークショップやセミナーを通して、動画の制作方法やフォロワー数を伸ばすためのコンテンツ戦略について学ぶ機会が与えられます。
【TikTok creator academy プログラム内容や特典の紹介】
[ 1 ] 約10万円 x 3ヵ月の制作支援金
[ 2 ] 豪華講師陣によるセミナーへの参加(7月~9月の間に2回ほど実施)
[ 3 ] 毎週行われるセミナー/交流会への参加(平日月、水、金いずれかの7pmから開催予定)
[ 4 ] 同期クリエイター同士で交流が出来るコミュニティへの招待・参加
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