このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

G-Master Hydro Z690 Mini II/D4をレビュー

12700K&RTX 3080のデュアル水冷ミニタワーPCで高性能がゆえの爆音&設置問題におさらば!

2022年10月05日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトライッペイ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

CPU温度は高負荷時で最大91度としっかり冷却

 性能面で問題ないことは確認できたが、やはりG-Master Hydro Z690 Mini II/D4のCPU温度がどこまで上昇しているのかは気になるところ。そこで、CINEBENCH R23のMulti Coreテスト実行中の温度を見てみよう。

 PCの各種情報を取得できるモニタリングツール「HWiNFO64 Pro」で、CPUパッケージ温度をチェックした。なお、試用機のCPU電力設定は、短時間高クロックで動作するPL2が無制限(4095W)、継続的な高負荷がかかる状況のPL1が124Wだった。

HWiNFO64 ProPCの各種情報を取得してくれるツール。CPU温度のほか、ファンの回転数やビデオカードの情報などもチェックできる

CPUの温度はピークでも91度。基本的にはほぼ70度台で推移しており、動作は安定している

 さすがに動作クロックが跳ね上がる最初のほうは高温となるものの、それでも91度がピーク。その後はほぼ70度台で安定しており、これなら長時間の高負荷利用でも安心できる。120mmラジエーターの簡易水冷クーラーでも、Core i7-12700Kなら十分冷やせることがわかった。UEFIの設定でPL1の値を124Wよりも高く設定すれば、さらに高い性能が期待できる。少しでも高い性能を出したい人は、チャレンジしてみるといいだろう。

 ちなみに、CPUクーラーのラジエーターは背面にあるため、CINEBENCH R23実行中でも動作音はあまり気にならなかった。ビデオカードもゲームベンチマーク中でも静かだったが、ラジエーターを設置している天板はかなり熱くなっていた。試しに温度を測ってみたら55度以上もあったので、天板には熱に弱い物は乗せないほうがいいだろう。

 とはいえ、ビデオカードのGPUが危険なほど熱くなっているわけではなく、先のベンチマークテスト中でも最大で68.8度。簡易水冷クーラーがしっかり機能しているだけで、温度は安全に利用できる範囲だったで安心してほしい。

簡易水冷クーラーの最大のメリットは高負荷時の低騒音

 アイドル時や低負荷時の静音性においては、簡易水冷クーラーよりも空冷クーラーのほうが優秀なこともある。ファンの回転数が低いうちは、簡易水冷クーラーのポンプ音などのほうが大きくなりがちだからだ。しかし、高負荷時になるとこの関係は逆転し、空冷クーラーのほうが圧倒的に騒音が大きくなる。つまり、簡易水冷クーラーのメリットは、高負荷時でも低騒音という点にある。

 一般的なBTOパソコンでは、CPUは簡易水冷クーラーだが、ビデオカードは空冷がほとんどだ。そのため、CGレンダリングや動画編集など、CPUに負荷がかかる作業では騒音は大きくならないが、PCゲームなどビデオカードの負荷が上がると、うるさくなってしまうこともある。

 その点、G-Master Hydroシリーズならビデオカードも水冷化しているため、ゲーム中でも動作音は小さめだ。もちろん、同社の静音PC「Silent-Master NEOシリーズ」ほど静かではないのだが、一般的な空冷PCのような轟音とは一線を画す。これはコンパクトなG-Master Hydro Z690 Mini II/D4でも同じで、レビューを通してかなり騒音が抑えられているとわかった。

 高性能かつ低騒音なデュアル水冷PCにあこがれるけど、大きなPCは置き場所がない……という人にとって、コンパクトな本機は見逃せない存在だろう。静かなゲーミングPCが欲しいという人はもちろんだが、在宅勤務などで自宅でデスクトップPCを使う人も、この低騒音がきっと気に入るはず。長時間PCを使う人にこそ使ってほしい1台だ。

(提供:サイコム)

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ