macOS版の弱点が解消されそう
このほかバージョン2.0では、Appleシリコンもネイティブでサポートしている。これまで、macOS版のRoonはWindows版のRoonに比べて性能が劣っていたが、これはRoonが古いmacOSの開発ツールを使用していたためだという。しかし、昨年.NET frameworkがAppleシリコンをネイティブサポートしたことでこの問題が解消した。加えて、macOS向けのDSPもさらに最適化したという。
注意点はバージョン2.0では動作最低条件がWindows 10/11、macOS 10.15(Catalina)に変更されたことだ。また、バージョン2.0にアップデートしないという選択肢も用意されており、バージョン1.8のサポートも年内は継続するという。Roonでは「バージョン2.0へのアップデート状況を見ながら、この期日を変更する可能性もある」としている。
バージョン2.0では、外から見える部分の変更はなかったが、Roonを外で使えるようになり、活用の選択肢が広がった。Roonのフォーラムを見ると、早速「Astell&KernのDAP用アプリも出してほしい」という声が上がっていた。いままでのRoonはポータブルオーディオの世界とは無縁だったが、これを機にモバイル環境での利用やポータブルオーディオとしての可能性が広がることを期待したい。
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