スーパー耐久第5戦の様子をレポート
お邪魔したのは、9月3~4日に行なわれたS耐第5戦「モビリティリゾートもてぎ」。Honda R&D Challengeにとって、ある意味ホームコースです。チームにお邪魔すると、和気あいあいとした空気が流れています。なにより若い人たちがイキイキとクルマを整備したり、ピット内を清掃している姿が印象的です。
決勝日はピットウォークから始まります。今回のレースでは4名のドライバーが参加。チェアに座ってファンサービスやメディア対応をされているのですが、その横にはレースクイーンの姿があるではありませんか!
レースクイーンもHondaでクルマを開発する社員さんなのか!? と驚いていたら「いいえ違います」とのこと。ですが今田 希さんは、名古屋を中心に活動するアイドルユニット「dela」のメンバーで、しかもゴルフの腕前は一流なのだとか。木立さんに、どうしてレースクイーンがいるのか? と尋ねたところ「どうしてなんですかね?」と笑いながら、ちょっと鼻の下が伸びていたり。
チームには、もうひとり女性の姿を見かけました。雑務をこなすマネージャー兼SNS発信が役割のご様子。チーム応援に来たジャーナリストの桂 伸一さんにインタビューをされていたりしました。ちなみに桂さんは今年の富士24時間レースでもHonda R&D Challengeで出走。その理由について木立さんは「プロドライバーからの意見をフィードバックするというのも、重要な経験だと思います」とのこと。
話をピットウォークに戻すと、新型シビック TYPE Rが発売されたばかりとあってか、そして木立さんの広報戦略が功を奏したのか、ピットには多くのメディアが。シビック TYPE Rの開発責任者である柿沼さんもインタビューを受けていらっしゃいました。
クラス3番手からの出発だが
苦しい戦いに……
グリッドの順位は3番手。前日に行なわれた予選結果は4WD優勢の中、存在感をみせつけました。あとは5時間先のゴールをめざして、4人のドライバーがハンドルをつないでいくだけ。作戦は柿沼さん、山本さん、木立さん、石垣さんの順といったところ。ピットのタイミングでタイヤ交換と給油をします。そのうち柿沼さんと木立さんが少し多めにラップする予定とのこと。
スタート直後からEVO XとGRヤリスの2台が先行。シビック TYPE Rは、順調にラップを重ねていきますが、気づけば4位に。そして5位へと順位を下げてしまいます。
タイヤ交換はメカニックたちの晴れ舞台。4WD勢が全輪交換であるのに対して、シビック TYPE Rは前輪だけの交換。ピットストップ時間を短縮できるのがメリットといえるでしょう。その際にドライバーチェンジ。コースに戻ってラップを重ねていきます。