今回のひとこと
「20年間、母親として大変だったことや、失敗してしまったこともある。これを経験しないようにし、それによって転ばないように、という気持ちを込めて作ったサービスである」
月額1万8000円で家族のイベントをサポート
次世代ファミリーコンシェルジュサービス「Yohanaメンバーシップ」が、9月15日から、神奈川県に限定してサービスを開始する。この事業を行うのは、パナソニック ホールディングスの100%出資子会社であるYohanaであり、CEOとして同社を率いる松岡陽子氏は、Google Xの共同創業者として活躍したほか、NestのCTO、アップル副社長、Googleヘルスケア部門副社長、米ヒューレット・パッカードの社外取締役などを務めた人物だ。2019年10月にパナソニック入りし、現在、パナソニックホールディングス 執行役員 くらしソリューション事業本部長も兼務する。
Yohanaメンバーシップは、忙しい家族の生活を専門チームがサポートするサービスだ。月額1万8000円で、日々やらなくてはならないことや、やりたいことを整理し、これを専門チームがサポートしてくれる。
たとえば、1週間の夕食の献立を考えてくれたり、子供にお勧めの絵本の紹介、結婚記念日や誕生日などの重要なイベントのリマインダー、家族への誕生日プレゼントの選定、テーマパークを満喫するためのプラン作成、プロクリーニングや料理代行の手配などを行ってくれる。
Yohana LLC ジャパンプロダクトリードの藤田大法氏は、「季節や家族のイベントは後手後手になりやすく、できなかったことに罪悪感も生まれる。たとえば、年末の大掃除は時期が近づくにつれ、他のTo-doが立て込み、ぎりぎりの時点になって自分でやることを諦め、外部のプロに掃除を頼もうと思っても、今度は予約が取れなかったり、料金が高くなったりということになりがちだ」と自らの体験から振り返る。
「Yohanaメンバーシップは、先回りをして提案してくれる。年末の大掃除もかなり早いタイミングから提案を行い、年末にこだわらなければ、料金が安いいまのうちに行うこともできる。後手後手に回っていたやりたいことが、先手先手で対応できる」とする。
家族旅行では、交通機関や宿泊施設の予約はしたものの、家族旅行の直前まで仕事が忙しくなり、詳細なプランを決められないまま当日を迎え、現地に行ったら事前予約が必要なものばかりで、旅行を満喫できなかったということがないように、旅行の企画から手配までを頼むといったこともできる。
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