ゲーマー注目のPCIe4.0最新ゲーミングSSD&CMRで過去最大の22TB HDDが登場
ストレージは最高速度のSSDと最大容量のHDDを擁するウエスタンデジタルにおまかせ!
2022年09月13日 11時00分更新
ATTO Disk Benchmark V4.01
続けてATTO Disk Benchmarkでシーケンシャルアクセスのピーク性能を見ていこう。SN850Xは今回の計測環境ではリード、ライトともに公称値を下回っており、リードの最大値も4.2GB/secと、SN850にやや負けている。さらにファイルサイズ32MBからは、速度ダウンも見られる。
SN850では、ファイルサイズ1MBから安定して6.47GB/secを発揮しているので残念ではあるが、27%アップを実現したライトパフォーマンスが、このマイナス面を消し去ってくれる。ファームウェアで改善されることがあれば、パーフェクトだろう。
「PCMark10」と「3DMark」で
実使用のパフォーマンスをチェック
ストレージベンチマークに続いては、実使用シーンを想定したパフォーマンスを「PCMark10 Full System Drive Benchmark」と「3DMark Storage Benchmark」で見ていこう。
まずは、アプリケーション起動やファイルコピーなどの実使用シーンを想定したテストを行なって、スコア、転送速度(Bandwidth)、平均アクセス時間(Average access time)を計測する「PCMark10 Full System Drive Benchmark」からだ。
結果はSN850Xが、SN850から10%以上スコアを伸ばした4105ポイントを記録しており、転送速度と平均アクセス時間も優秀だ。
続けて、実際のゲームをプレイする際に発生するデータ読み書きを想定したテストで、ストレージのゲーミングパフォーマンスをチェックする「3DMark Storage Benchmark」だ。ゲームの起動からメインメニューへの遷移や、プレイ動画の録画などでパフォーマンスを示す。
PCMark10と同じく、SN850Xが圧勝しており、スコア4587ポイント、平均転送速度782.81MB/sec、平均アクセス速度39μsと優秀な結果を出している。各種テストの転送速度、アクセス速度も優秀でほとんどのテストでSN850を上回っている。
ゲームモードをテスト
ゲームモードがオフの状態でも、十分魅力的なパフォーマンスを発揮したWD_BLACK SN850Xだが、さらなる性能アップを期待できるゲームモードをオンにした状態をチェックしていこう。
SN850X、SN850ともにゲームモードをオンにした状態で、「CrystalDiskMark 8.0.4」(デフォルト)、「PCMark10 Full System Drive Benchmark」、「3DMark Storage Benchmark」を実行し、ゲームモードオフの状態と比べていこう。
「CrystalDiskMark 8.0.4」(デフォルト)の結果 [単位:MB/s] | ||||||||
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SEQ1M Q8T1 | SEQ1M Q1T1 | RND4K Q32T1 | RND4K Q1T1 | |||||
Read | Write | Read | Write | Read | Write | Read | Write | |
WD_BLACK SN850X 2TB ゲームモード オフ |
6924.04 | 6675.83 | 4548.65 | 5989.27 | 1336.03 | 1124.33 | 85.22 | 392.68 |
WD_BLACK SN850X 2TB ゲームモード オン |
6924.27 | 6678.46 | 4503.84 | 5992.65 | 1343.34 | 1132.61 | 85.72 | 421.92 |
WD_BLACK SN850 2TB ゲームモード オフ |
6931.13 | 5341.53 | 3841.43 | 5013.37 | 1284.28 | 1159.78 | 77.73 | 390.10 |
WD_BLACK SN850 2TB ゲームモード オン |
6929.11 | 5341.88 | 3759.99 | 4913.41 | 1256.94 | 1098.36 | 75.94 | 416.93 |
ゲームモードを有効にすると、「CrystalDiskMark 8.0.4」(デフォルト)は、SN850X/SN850ともにランダム「RND4K Q1T1」のライトが、やや向上している。ゲームモードは、ファイルコピーや移動などには影響ないのがわかる。
続いて「PCMark10 Full System Drive Benchmark」、「3DMark Storage Benchmark」の結果を見ていこう。
「PCMark10 Full System Drive Benchmark」の結果を見ると、前モデルのSN850はゲームモードを有効にすることで、スコアを伸ばしているが、SN850Xは逆にスコアなどはダウンしている。ただ、ゲームモードの本命となる「3DMark Storage Benchmark」では、しっかりとスコアを伸ばし、各テスト項目の転送速度も多くがアップしている。
Adobe系アプリ、オフィスアプリなど、普段使いのパフォーマンスがダウンするのは避けたいところだが、ゲームモードを使わないのももったいない。そこで活躍するのがWD_BLACK SN850Xで新たに採用された「ゲームモード 2.0」に追加された「自動」モードだ。
自動に変更後、「PCMark10 Full System Drive Benchmark」を実行すると、スコアはオフと同じ4000台を安定して記録したので、WD_BLACK SN850Xではゲームモードを自動に設定して運用するのが良いだろう。