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強力な空冷を実現! 吸音材付きのパネルを採用

Noctuaづくしで冷却&静音にこだわったゲーミングPC、集中してのゲームプレイや実況に最適

2022年08月31日 14時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT R37FLUX」

 CPUクーラーに簡易水冷タイプを使用することは、もはや一般的になってきた。しかし、水漏れの心配などで簡易水冷クーラーにハードルを感じている人や、空冷クーラーにこだわっている人も一定数いる。そういった人たちに紹介したいのが、パソコンショップSEVENのゲーミングパソコン「ZEFT R37FLUX」だ。

 では、ZEFT R37FLUXはどのようなマシンなのか、詳しくチェックしていこう。

ZEFT R37FLUX
https://pc-seven.co.jp/spc/16597.html
価格:29万8980円(標準構成の場合、8月31日現在)

ZEFT R37FLUX(試用機)の主なスペック
CPU Ryzen 9 5900X(3.7GHz~最大4.8GHz)、12コア/24スレッド
グラフィックス GeForce RTX 3080
PCケース Antec P10 Flux
マザーボード ASRock B550M Pro4(AMD B550チップセット)
メモリー 32GB(16GB×2)DDR4-3200、スロット数4のうち2スロット使用
ストレージ 1TB M.2 SSD(Western Digital WD Blue SN850、PCIe 4.0)
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(内蔵型)
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
電源ユニット SilverStone ET750-G(定格出力750W、80PLUS GOLD認証)
OS Windows 11 Home(64bit)

Ryzen 9 5900XにGeFroce RTX 3080というハイエンド仕様
CPUクーラーには空冷タイプを採用

 まずは、ZEFT R37FLUXのスペックから紹介していこう。ZEFT R37FLUXは、CPUにAMDの「Ryzen 9 5900X」を採用。Ryzen 9 5900Xは、12コア/24スレッドタイプのCPUで、最大ブーストクロックは最大4.8GHzと、ゲーミング用途でも十分な性能が期待できる。

CPU-Z(Version 2.01.0)の実行結果

 CPUクーラーには、Noctua製で空冷タイプの「NH-U12A」を採用。Ryzen 9 5900XのTDPは105Wと比較的高めながらも、NH-U12Aは同社が独自に策定するクーラーの分類システム(Noctua Standardized Performance Rating:NSPR)で169と非常に高い数値を誇っており、冷却性能は申し分ない。しかも、静音性が高いことで定評があり、実際にZEFT R37FLUXで負荷を掛けても、CPUクーラーの動作音が気になることはまったくなかった。

CPUの冷却には空冷クーラーのNoctua製「NH-U12A」を採用。冷却性能と静音性ともに定評のある製品だ

 GPUには「GeForce RTX 3080」を採用。試用機では、Gainwardの「GeForce RTX 3080 Phoenix」が装着されており、そのブーストクロックは1710MHzとリファレンスどおり。GPUクーラーは2.7スロット占有タイプで厚みがあり、長さも294mmほどとかなり大き目なモデルだ。また、GPUへの負荷が低い際には、ファンの回転を停止する機能も用意されており、こちらも静音に一役買っている。

GPU-Z(Version 2.47.0)の実行結果

 マザーボードは、ASRockの「B550M Pro4」を搭載しており、1000BASE-Tに準拠した有線LANを備えるほか、Wi-Fi 6に対応する無線LANも装備。さらに、マザーボードに付属する形でサウンドアプリケーションの「Nahimic」が利用可能で、ヘッドセット接続時にサラウンドオーディオが使用できるほか、マイク入力に関して豊富な機能も用意されている。

サウンドアプリケーションとしてNahimicが付属。ヘッドフォンやマイクの多様なエフェクトが利用可能だ

 システムメモリーはDDR4-3200を32GB備えており、ゲーミング用途で十分な容量を誇る。ストレージは、M.2タイプのSSDを1TB搭載しており、こちらも容量が足りなくなることはそう起きないはずだ。なお、試用機ではSSDに、NVMe接続でWestern Digitalの「WD Blue SN850」の1TBモデルが装着されていた。

CrystalDiskInfo(Version 8.17.5)の実行結果

 電源ユニットは、SilverStoneの「ET750-G」で、定格出力は750Wを誇り、Ryazn 9 5900XとGeForce RTX 3080という組み合わせでも、十分なモデルが採用されている。

ケースはAntec製P10 FLUXを採用
試用機はNoctua製ファンのてんこ盛り仕様

 ZEFT R37FLUXの外観を見ていこう。ZEFT R37FLUXでは、ケースにAntecのミドルタワー「P10 FLUX」を採用。全体が黒一色でLEDなども用意されておらず、かなりシックな印象だ。フロントパネルのカバーを開けると、一面がメッシュ構造の吸気孔になっており、エアフロ―にかなり注力したモデルであることが伺える。

全体は黒一色でまとめられたシックな外観

フロントパネルは無地で、左下に“PERFORMANCE SERIES”と記されたロゴが配置されているのが印象的だ

フロントパネルのカバー開けると吸気孔が姿を表す。その吸気孔越しに120mm角ファンが3基配置されているのが見て取れる

 天板にはヘッドフォン出力とマイク入力のほか、USB 3.0 Type-Aを2つ装備。パソコンを机の下に置く場合もあると思うが、そういった人にとって天板にインタフェースが用意されているほうが、アクセスがしやすく使い勝手がいいといえるだろう。

天板には電源ボタンのほか、ヘッドフォン出力とマイク入力、それに2基のUSB 3.0が配置されている

 サイドパネルは内部が見えないスチール製。特筆すべきは、サイドパネルの内側に吸音材が貼られている点。そのため、内部から漏れ出てくる音が減少し、静音性の向上が期待できる。

サイドパネルの裏側を見てみると、一面に吸音材が貼付されている

 右側面のサイドパネルを外して内部を確認してみると、かなり広い空間が確保されており、メンテナンス性は良好だ。とくに、底面側の電源ユニットのシュラウドに装着された2基のケースファンが目に留まるが、背面やCPUクーラーと、すべてNoctua製で揃えられている点は興味深い。標準構成では、フロント側に120mm角を3基、背面側に120mm角を1基備えているだけだが、試用機ではファンを増設するとともに、それらのファンをNoctua製に置き換えることで静音性を保ちつつも、冷却性能の向上に努めているというわけだ。

内部空間はかなり広め。電源ユニットのシュラウドや背面に配置されたNoctua製ケースファンが印象的だ

一方、こちらは左側面を開けた様子。マザーボードベースの裏側に2.5インチシャドウベイが2基用意されているのが確認できる

背面にはUSB 3.2 Gen.2のType-AとType-Cを1基ずつ備えるほか、USB 3.2 Gen.1(Type-A)を4基、USB 2.0が2基用意されており、拡張性は申し分なし

ハイスペックだが十分な冷却性能と静音性
価格は基本構成で税込み29万8980円

 以上のように、ZEFT R37FLUXは、ハイエンド向けスペックを備えながらも、冷却性能と静音性に配慮したマシンに仕上がっている。価格は基本構成で税込み29万8980円、今回の仕様で30万3820円と、十分お買い得感は高いといっていい。

 だが、やはり気になるのはZEFT R37FLUXのゲームパフォーマンスだ。そこで、別記事ではZEFT R37FLUXで実際にゲームをプレイし、そのポテンシャルを確かめてみたい。

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