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感染者の隔離終了タイミングは適切か? シミュレーター開発

2022年08月25日 08時47分更新

文● MIT Technology Review Japan

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名古屋大学や米インディアナ大学(Indiana University)などの研究者で構成する共同研究チームは、抗原検査によって新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染者の隔離を終了するタイミングを検証するためのソフトウェア・シミュレーターを開発した。いまだに感染性のある新型コロナウイルス感染者の隔離を終了してしまう確率、およびすでに感染性を失っている新型コロナウイルス感染者を不要に隔離してしまう期間が計算可能になることで、柔軟で安全な隔離戦略が提案可能になる。

名古屋大学や米インディアナ大学(Indiana University)などの研究者で構成する共同研究チームは、抗原検査によって新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染者の隔離を終了するタイミングを検証するためのソフトウェア・シミュレーターを開発した。いまだに感染性のある新型コロナウイルス感染者の隔離を終了してしまう確率、およびすでに感染性を失っている新型コロナウイルス感染者を不要に隔離してしまう期間が計算可能になることで、柔軟で安全な隔離戦略が提案可能になる。 研究チームは、コンピューター・シミュレーションで、さまざまな条件(検査間隔と陰性確認回数)で抗原検査を実施した場合における、隔離終了時点で感染性を保持している感染者の確率(リスク)と、感染性を失ってからも引き続き隔離される期間(負担)を計算。その結果、決められた回数の抗原検査の陰性結果をもって、隔離に関わるリスクと負担を同時に抑えるための適切な感染者の隔離戦略を科学的根拠に基づいて提案できるようになったという。 感染者の隔離は感染拡大を防ぐ重要な手段だが、隔離される人やそれを支える社会はさまざまな負担を被る。臨床・疫学データや経験則に基づいた異なる隔離基準が国ごとに採用されている現状に対し、数理モデルに基づいた今回の研究は柔軟な隔離ガイドラインの確立につながりそうだ。 研究成果は、ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に2022年8月20日付けで掲載された

(中條)

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