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Steam Deckを隅々まで観察!さまざまな機能やOSの入れ替えまで網羅(ハード/OS編)

2022年08月04日 16時20分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトラハッチ

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 2022年8月、いよいよPCゲーム販売プラットフォーム「Steam」を運営する米Valve社は、同社製ポータブルゲーミングPC「Steam Deck」の販売を日本をはじめとするアジア諸国で解禁する。日本国内での販売はKOMODO(Degicaの子会社)によるSteam Deckの予約販売ページで行なわれる。

 販売価格は内蔵ストレージの容量(後述)順に5万9800円/7万9800円/9万9800円(8月4日朝時点で税別か税込かの明記なし)となる。ただ出荷予定日については「2022年末」というやや残念な情報をKOMODOから得ている。

 今回ASCII.jpを含むアジア圏の限られたメディアが米ワシントン州にあるValveオフィスへ招待された。幸運にも筆者はこれに同行することができ、Steam Deck実機のほか、開発途中のモックアップや開発現場などを見学する貴重な機会に恵まれた。これから数回に渡ってSteam Deckのさまざまな側面を紹介していく予定だ。

 そもそもSteam Deckが発表されたのは2021年7月。新型コロナウイルスによる物流・生産の制限や半導体不足などが重なった結果、当初の出荷は北米地域のみ。インターネット上ではSteam Deckのレビューや動画は数多く存在しているが、今回は筆者なりの観点からSteam Deckを評価してみたい。

7型1280×800ドット液晶を搭載したポータブルゲーミングPC「Steam Deck」。ようやく日本で発売の運びとなった

Steam Deckの裏面。グリップの付け根にR4/R5/L4/L5ボタンを配置。動作中に熱を持つ部位は通気口以外何もないディスプレーの裏側に集中している

裏面には技適マークも入っている

Steam Deck上部。ボリューム調整ボタンやオーディオ入出力(4極プラグ対応)やUSB Type-C(10Gbps、PDおよびディスプレー出力対応)、電源スイッチなどを配置。ちなみに底面にはUHS-I対応のmicroSDカードリーダーが配置されている

左右のスティックはXbox One用コントローラーとほぼ同じサイズ。その下に角形のタッチパッドを配置しているのがSteam Deckの特徴的な部分といえる。パッドの下にある「...(クイックアクセス)」ボタンはSteamOS独自の機能を呼び出すためのものだ

Steam Deckの付属品その1。Steam Deck本体を持ち運ぶためのキャリングケースとクリーニングクロス、そしてACアダプターをまとめるためのポーチ。ACアダプターはこのケースの中ではなく、ケースの底側にある窪みに入れる

Steam Deckの付属品その2。ACアダプターは45W出力(PD3.0対応)のUSB Type-C仕様となっている。ちなみにSteam Deckのバッテリーはゲームを連続で遊ぶなら1〜4時間というところだが、これはゲームの設定(描画負荷)によって変わる

OSはSteamOS 3.0が搭載される。Linuxベースではあるが、ゲームだけならLinux的側面を見ることなく使える。ゲームの導入や起動といった作法はWindows版のSteamを触ったことがあるならすぐに分かるはず

SteamOS独自の設定やメニューを出すためのボタンが、タッチパッドの下にある「Steam」と「...」ボタン。ここではSteamボタンを押してみよう

Steamボタンを押すとこんな感じで画面左からメニューがニュッと出てくる。十字ボタンや左パッドで項目移動+Aボタンで選択、というスタンダードなUIになっている。画面をタッチしてもよい

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