お待たせしました、Roborockからハイエンド登場です。
Beijing Roborock TechnologyとSB C&Sは8月3日、ロボット掃除機を2機種発表しました。ハイエンドの「Roborock S7 MaxV Ultra」、ミドルレンジの「Roborock Q7 Max+」「Roborock Q7 Max」です。
発売日は2022年8月11日。想定実売価格は21万7800円（Roborock S7 MaxV Ultra）、13万1780円（Roborock Q7 Max＋）、9万8780円（Roborock Q7 Max）です。
Roborockはシャオミ系列のメーカーで、ロボット掃除機としてはセンサーやIoT技術を組み合わせたハイテクモデルが特徴。自動ゴミ収集機能など、他社が搭載した機能を速攻で採用してくる瞬発力もユーザーにとっては魅力的です。今回ハイエンドモデルにはモップ洗浄機能を追加し、ミドルレンジでは吸引力を強化してきました。
モップの自動洗浄機能を追加したハイエンド
Roborock S7 MaxV Ultraは、ロボット掃除機と水拭きロボットを組み合わせた2in1モデル。ゴミ自動収集機能がついた充電ドックにモップの自動洗浄を追加。清掃終了時、ゴミを紙パックに集めるとともにモップを水洗いします。水拭きや洗浄に必要な水は自動で吸水することもできます。
吸引力はRoborockのロボット掃除機としては最強で、従来機Roborock S7の2500Paに比べて倍にあたる5100Pa。カーペットの奥まで入り込む微細なハウスダストから、ペットのトイレ砂（いわゆる猫砂）まで吸い込めるといいます。
水ぶきモップは毎分最大3000回震える振動ブラシ。600gの加重をかけ、皮脂、コーヒー、花粉などの汚れを拭きとることが可能。超音波センサーによってカーペットを認識し、自動的にモップをリフトアップする機能も備えます。
ストラクチャードライトと2種類のカメラによる障害物回避機能も搭載。モノや家具を認識し、必要に応じて回避するとともに、どこに障害物があったかをアプリのマップ上に表示します。認識できる障害物はコードやペットの排泄物などの計8種類で、家具はベッドやソファなどの計5種類。
従来同様カメラを使った見守り機能にも対応。新たにマイクを搭載したことで、ロボット掃除機を通じてスマホから室内に声をかけることもできるようになりました。
吸引力を強化したミドルレンジ
Roborock Q7 Maxシリーズは、やはりロボット掃除機と水拭きロボットを組み合わせた2in1モデル。Max+は自動ゴミ収集ドックを搭載し、清掃終了時にゴミを自動的に紙パックに回収します。紙パックにためておけるゴミは約60日分。
吸引力は4200Paで、従来機のRoborock S7の2500Paに比べて1.6倍程度。ハイエンドほどではないものの強力になりました。水拭き時の水量は30段階で調整可能になり、床材によって微調整するといった使い方ができます。
本体天面にLDSレーザーセンサーを搭載し、間取りを含めたマッピングが可能。アプリから部屋を指定して掃除もできます。障害物認識はできないものの、各種センサーにより家具への挟まりなどを回避しながら効率的な清掃ができます。
競合ひしめくロボット掃除機、Roborockの強みは
Roborockはロボット掃除機の中では歴史が浅く、アイロボットやEcovacsなど老舗が競合としてぶつかってきます。
モップ自動洗浄機能を備えたモデルとしては、Ecovacsが今年3月25日に発売した19万8000円の「DEEBOT X1 OMNI」が先行します。アイロボットはゴミ自動収集機能がついたミドルレンジモデル「ルンバj7+」を13万6356円から12万9800円に値下げしました（対抗値下げ？）。
強力な競合がひしめく中、Roborockの強みは先進性と多機能性。障害物回避や、カメラを使った見守り機能は他社に先駆けて導入しました。他社製品に比べるとアプリの機能がかなり充実しているというのも大きな特徴です（ロボットの音声を変更できたり、チャイルドロックをかけられたり）。
なお量販店でRoborockの取り扱いがあるのはヤマダデンキのみ。それ以外はオンラインなので、気になったときはヤマダまで実機を見に行くのがおすすめですよ。
書いた人──盛田 諒（Ryo Morita）
1983年生まれ。5歳児と1歳児の保護者です。Facebookでおたより募集中。
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