人気定番が注目カラーで魅力倍増!
ボーム&メルシエ/クラシマ
「ボーム&メルシエ」の起源は1830年。スイス時計産業の中心であるジュラ地方でボーム兄弟によって興された「ボームブラザーズ社」が1920年、実業家のポール・メルシエを迎えて現在の名称「ボーム&メルシエ」となった。世界で6番目に古い老舗である。
同社のラインアップはドレス系からスポーツ系まで幅が広く、長年の伝統の賜物ともいうべき、誰もが安心して長く付き合える普遍性が、通奏低音のように存在している。2004年に誕生したクラシマもまたシンプルなエレガンスが際立ち、人気を誇る主要コレクションのひとつだ。
クラシマは良い意味でコンサバティブなデザインが魅力だが、実はトレンドにも敏感。昨年、ホワイトやシルバー、ブラックといった従来の定番色にグリーンなどの時流を感じさせる新色が加わり、好評となったのだが、2022年もその傾向は顕著で、スレートグレーや温かみのあるシルバーなどファッショナブルなアースカラーをあしらったモデルとともに注目されているのが、バーガンディ・ダイヤルのモデルだ。
「バーガンディ」はワインの産地として知られるフランスの「ブルゴーニュ」の英語名。上質な赤ワインを思わせる深みをたたえた独特の色調に、贅沢な光沢感のあるサンレイ・サテン仕上げが似合う。さらにブルーのキャンバスストラップとのコントラストが適度なカジュアルさを加味し、オン・オフを問わずにさりげなく、かつ、ときに大胆に洗練された個性を周囲にアピールするのだ。ストラップは工具不要で交換可能なインターチェンジャブル、ムーブメントは3針デイト付きのスタンダードCal.SW200。コストパフォーマンスも優秀で、初めての機械式時計にも最適だ。
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