ある晩、いつものようにベッドの中で変態ガジェットを見つけるべく、人力ウェブクローリングをしていた。そろそろ寝ようと思った時に目に飛び込んできたのは、超破格1万2800円の「2 in 1タブレットPC」だった。しかし、過去の経験から「深夜に衝動買いしたモノにはろくなモノがない」というのが、筆者の過去のジンクス。今回も未練を残しつつ、スマホを枕の下に押し込んで寝た。
しかし、一度気になりだしたらいても立ってもいられない性格。翌朝、早く同じサイトを見てしまい結局その場で衝動ポチ。ジンクスに影響を受けない早朝の衝動買いだ。そういえば、先週も状態はそこそこきれいな2014年頃に発売された、770gの中古VAIO Proを1万9800円で衝動買いしてCloudReadyを導入。毎日「なんちゃってモバイルChromebook」として楽しんでいる。
シンプルな茶箱に収まって翌日届いた「スタディパソコンMT-E10ZN」(以降 E10ZN)は、製造販売元のマウスコンピュータがGIGAスクール構想に対応した、小中学生用のオンライン授業やプログラミング用のパソコンとして発売している商品のようだ。同じモデルグループの中には、Windows IoT Enterpriseを搭載した特定用途向けの別製品も販売されている。
今回筆者が衝動買いしたE10ZNは、「スタディパソコン」というニックネームの付いた小中学生向けエントリーパソコンだ。同モデルにスタイラスペンやオフィスソフトが同梱された値段の高い上位キットモデルもあるが、筆者は1万2800円という安値に釣られて本体だけのシンプルモデルを衝動買いした。
筆者にはよく分からないが、E10ZNはGIGAスクール用PCとしては妥当な性能らしい。操作性、オプションの追加保証と落下衝撃耐性や防滴性能がウリの堅牢設計PCだ。同梱物は本体タブレットのほかに、キーボード兼液晶カバー、ACアダプターとAC電源ケーブル、マニュアルとしてファーストステップガイド、製品取り扱い上の注意の2枚が付属する。
E10ZNのスペックは、インテル Celeron N4000 プロセッサー、メモリーは4GB、64GB eMMCを搭載している。画面サイズは10.1インチのタッチ対応液晶、搭載OSはWindows 10 Professional。12時間駆動のバッテリーを搭載。無線LANはIEEE 802.11ac/a/b/g/n準拠、Bluetooth 5、入出力ポートとしてUSB3.0 (Type-C)、USB2.0(MicroUSB)、イヤホン端子、映像出力としてmicro HDMI、microSDメモリースロットが左側面に配置されている。
加えてE10ZNには、2台のカメラが搭載されている。イン・カメラはキーボードを取り付けてWindowsタブレットPCとして、使用する時にディスプレーの額縁上部に位置するレンズを隠せる、シャッター付きの200万画素カメラ。もう1台はアウト・カメラで、本体背面の右上に配置されている。数千万画素が当たり前のスマホの世界だが、200万画素でもDropboxやOneNoteなどで使う画像メモ程度にも、目的を絞ればまだまだ十分使えるだろう。

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