このページの本文へ

北大、オンライン会話中の脳活動を解析できる新システム

2022年07月01日 06時32分更新

文● MIT Technology Review Japan

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

北海道大学の研究チームは、同大学に設置してある2台の脳磁計を互いに光回線で接続し、オンラインコミュニケーション中の2人の脳活動を計測できるシステムを構築した。脳磁計を複数台保有している研究機関は世界的にも珍しいという。

北海道大学の研究チームは、同大学に設置してある2台の脳磁計を互いに光回線で接続し、オンラインコミュニケーション中の2人の脳活動を計測できるシステムを構築した。脳磁計を複数台保有している研究機関は世界的にも珍しいという。 構築したシステムは、2台の脳磁計に加え、ビデオカメラやマイクで収集した画像や音声を光回線でやり取りでき、2人の人間がリアルタイムでコミュニケーションを取れる形になっている。ハーフミラーを使って、お互いの視線を合わせる仕組みも組み込んだ。自然なコミュニケーション状態で2人が対話している時の脳機能を計測できるという。 研究成果は6月24日、プロス・ワン(PLOS ONE)誌に掲載された。同システムを活用することで対面のコミュニケーションとの脳活動の違いを明らかにし、今後のオンライン・コミュニケーションの指針作りなどに生かしたい考えだ。

(笹田)

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ