グローバルIoTソリューションプロバイダーのQuectel Wireless Solutionsは6月28日、日本向けビジネスを拡大すると発表した。
Quectelは2010年に上海で創業した。セルラーIoTモジュール、GNSS、アンテナ、コネクティビティーサービスなど幅広い製品ポートフォリオを展開する。セルラーIoTモジュールの出荷台数では世界最大のシェアを占め、世界50ヵ国の拠点から7000社以上の顧客へ製品やサービスを提供。
同社は昨年3月に日本オフィスを開設し、国内の顧客やパートナーシップの開拓や人材採用を強化。PCや車載機器、スマートメーター、ゲートウェイ・ルーターなどへの導入が進んでいるなか、今後は見守り端末や農業用端末、トラッカー、ヘルスケア、その他多くのコネクテッド・センサーデバイスなど中小製造業やベンチャー企業の手掛けるIoT関連製品への導入に向けても積極的な販売とサポートを展開するという。
また、今後は日本を担当する営業、エンジニアなどの人員を積極的に拡充し、国内販売代理店である加賀デバイス、アヴネット、高千穂交易、菱洋エレクトロと共に製品の普及に努めるとしている。
さらに、日本の顧客向けにConnectivity-as-a-Service(CaaS)の提供開始に向けて準備を進めているという。QuectelのCaaSは190ヵ国以上、500以上のネットワーク事業者を通じて提供されており、顧客は購入したモジュールやアンテナに接続機能を追加するだけでワールドクラスの接続を利用できるようになる。