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NEDO、自動配送ロボを全国4カ所の市街地などで実証へ

2022年06月28日 17時38分更新

文● MIT Technology Review Japan

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NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、「革新的ロボット研究開発基盤構築事業」で、自動配送ロボットの技術開発テーマ4件を採択。物流拠点や小売店舗などから住宅などへの配送サービス(ラストワンマイル物流)を「遠隔・非対面・非接触」で実現することを目的に、開発した自動配送ロボットを用いて、市街地など全国4カ所の屋外で実証実験を順次実施する。

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、「革新的ロボット研究開発基盤構築事業」で、自動配送ロボットの技術開発テーマ4件を採択。物流拠点や小売店舗などから住宅などへの配送サービス(ラストワンマイル物流)を「遠隔・非対面・非接触」で実現することを目的に、開発した自動配送ロボットを用いて、市街地など全国4カ所の屋外で実証実験を順次実施する。 NEDOによると、2022年4月に「道路交通法の一部を改正する法律」が成立したことを踏まえ、新たに事業化・サービス化を特に重視した開発目標を設定し、取り組みを加速するという。採択されたテーマは、「中型中速配送ロボットを複数台利用する、多様な地域内サービス提供の実証および、雪上走行技術の研究開発」(実施予定先は京セラコミュニケーションシステム、実証予定地は北海道石狩市。以下同)、「自動宅配ロボットの複数台同時配送を実現する遠隔管理システムの確立と安全性の実証」(ZMP、東京都中央区)、「人共存下における配送ロボット・運行管理システムの開発と住宅街などでの配送サービスの実現」(パナソニック ホールディングス、神奈川県藤沢市)、「ラストワンマイル配送の現場を無人化する自動積み下ろし機能を有した自動配送ロボットの開発」(Yper、広島県広島市)の4件。 NEDOは、自動配送ロボットの実用化を早期に実現し、コロナ禍のような有事においても物流サービスの維持を可能とすることを目指して、2020年から「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」に取り組んできた。物流業界の配送サービスにおけるドライバー不足など社会課題の解決を目指すとしている。

(中條)

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