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最速スナドラで7万円台は驚愕! シャオミの別ブランド「POCO F4 GT」のスペックと機能をチェック

2022年06月25日 12時00分更新

文● ASCII

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 今年、新製品を相次いでリリースしているシャオミ。新たに登場したのは「Xiaomi」「Redmi」とはまた別の「POCO」ブランドの「POCO F4 GT」。Snapdragon 8 Gen 1を搭載しながら、驚愕の価格の本機について、まずはスペックを整理するとともに外観をチェックしていく。

他社フラグシップの半額以下でSnapdragon 8 Gen 1を搭載する「POCO F4 GT」が国内上陸!

スナドラ8 Gen 1を搭載しながらこの価格!
ゲームプレイヤー向けのポップアップキーにも注目

 まずはPOCOブランドの位置付けから。2010年創業のシャオミだが、すでにスマホ世界シェア3位になるなど、大手メーカーと言える存在となっている。そんなシャオミが原点回帰で、ガジェット好き層向けに尖ったスペックの製品を迅速に提供するためのチームであり、ブランドがPOCOとなる。

シャオミとは同じ会社ながら、スピードやマニア層を対象に新しいビデオモデルを模索するブランドとなる

デザイン的にもアグレッシブなイメージとなっている

 ただし、非常に高いコストパフォーマンスはPOCO F4 GTでも同様。現行最速のSnapdragon 8 Gen 1を搭載しながら、8GB/128GBモデルが7万4800円(26日(日)までの先行販売では6万4800円)というから驚き。ただし、アーリーアダプターをターゲットにしている分、防水やFeliCaへの対応はなく、基本的にはグローバルモデルをそのまま導入している。だからこそのこの価格とも言える(円安傾向が口惜しいが)。

高性能スナドラと120W急速充電がアポールポイント

 単に高速なSoCを搭載するだけでなく、発熱部を効率的に冷却する大型のベイパーチャンバーも売りだ。メモリー/ストレージは前述の8GB/128GBモデルのほかに、さらに上位の12GB/256GBモデルも用意。こちらの価格は8万4800円(26日までの先行販売で7万9800円)。

大型のベイパーチャンバーで冷却性能も高い

こちらが実際のベンチマークのスコア

 必ずしも「ゲーミングスマホ」という売り方をしていない本機だが、ゲーム周りの性能も強力。6.67型有機ELディスプレーは120Hzのリフレッシュレートに480Hzのタッチサンプリングレートに対応。スピーカーもステレオで、左右対称の位置に設置されている。ゲームはもちろん、動画視聴にも便利だろう。

右側面を上にすると、ちょうど手のひらにかぶりにくい部分にステレオスピーカーが来る配置になっている。イヤホン端子は無し

 もう1つのゲーム向け要素が、側面に用意されたポップアップキー。キーの横にあるスライドを動かすと、1mmほどポップアップして、物理的にクリックできるトリガーキーとして利用できる。このポップアップキーは、ゲーム以外にカメラ起動などのショートカットとなる設定も用意されている。

これが注目のポップアップトリガー。スライドを動かすことで1mmほど、キーがポップアップする

カチカチとクリック感があるので操作しやすい

ポップアップトリガーには長押しとダブルクリックでそれぞれ機能を割り当てることが可能。ストレージの一部を仮想メモリーとして使う機能もあり

最大120Wの急速充電で約17分でフル充電が可能
POCOのイメージカラーであるイエローモデルが魅力的

 ハイエンド端末としての特徴では最大120Wという急速充電に対応している点も挙げられる。付属のACアダプターとケーブルを使うことが前提で、端末に内蔵されている2つのセルに同時充電することでこの急速充電を実現している。フル充電までは約17分、ゲームプレイなどヘビーに使いながらでも約27分で完了するという。

120W急速充電には付属のACアダプターとケーブルを用いる

 カラバリは今回撮影したナイトシルバーのほかに、POCOのイメージカラーであるイエローをベースにしたサイバーイエロー、ステルスブラックを用意。やはりイエローがサイバーな印象(?)で魅力的。また、カメラ部の上下にLEDが内蔵されており、充電時のほか、着信時などにも光らせることができる(色をユーザーがカスタマイズ可能)。

箱にもPOCOのイメージカラーである鮮やかなイエローが用いられている

カラバリは3色。正直なところ、サイバーイエローの実機を試してみたかった!?

充電中や通知時にLEDが光る。カメラは3眼構成

カメラ部のLEDは睡眠時間は光らないようにしたり、色を変えることも可能

 なお、カメラは6400万画素+800万画素(超広角)+200万画素(マクロ)の組み合わせで、メインは1/1.73型のソニー製センサーの「IMX686」を採用。カメラアプリの機能や操作性は他のシャオミ端末と基本は同じようだ。ホームUIも同様でMIUI 13(Android 12ベース)が採用されている。

UI自体はXiaomiやRedmiと同じMIUI。見た目や操作性も同じ

今回ネットワーク面は触れていないが、ドコモ5Gの4.5GHz帯を除いて、国内キャリアの主要バンドをサポートし、デュアルSIMも可能。ただし、microUSBの増設は対応していない

 FeliCa対応が欲しかった! という意見があるのはもっともだが、ハイエンド性能をいち早く、海外とほぼ同クラスの価格帯で国内に導入されたことに大きな価値があると言える1台だろう。

6月26日まで先行割引価格で販売される。とは言え、元の価格でも十分安価だ

「POCO F4 GT」の主なスペック
ディスプレー 6.67型有機EL(20:9)120Hz対応
画面解像度 1080×2400
サイズ 約76.7×162.5×8.5mm
重量 約210g
CPU Snapdragon 8 Gen 1
3GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 8/12GB
内蔵ストレージ 128/256GB
外部ストレージ ――
OS Android 12(MIUI 13)
対応バンド 5G NR:n1/3/5/7/8/20/28
/38/40/41/77/78
LTE:1/3/4/5/7/8/12/17/18/19
/20/26/28/38/40/41
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
無線LAN Wi-Fi 6
カメラ画素数 約6400万画素
+約800万画素(超広角)
+約200万画素(マクロ)
イン:約2000万画素
バッテリー容量 4700mAh(120W充電対応)
生体認証 ○(側面指紋、顔)
FeliCa/NFC ×/○
防水/防塵 ×/×(IP53)
USB端子 Type-C
イヤホン端子 ×
カラバリ ステルスブラック、ナイトシルバー、サイバーイエロー
発売日 発売中
価格 7万4800円(8GB/128GB)
/8万4800円(12GB/256GB)
 

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