AMDは6月9日、米国にて「Financial Analyst Day」を開催し、3000億ドル規模の市場における成長戦略を発表した。
データセンターや組み込み、クライアント、ゲーミングアダプティブ・コンピューティング分野のリーダーとしてのさまざまなロードマップを発表。CPUでは、2024年に計画されているZen 5では、幅広いワークロードと機能にわたってパフォーマンスと効率のリーダーシップを提供するためAIと機械学習の最適化が含まれているという。
また、次世代AMD Infinity Cacheテクノロジーでは、5nmチップレットや3Dダイスタッキングなどを組み合わせたAMD RDNA 3ゲーミングアーキテクチャーのロードマップを発表。最初のAMD CDNA 3製品は2023年を予定しており、AIトレーニングワークロードでAMD CDNA 2アーキテクチャーの5倍以上のワットあたりのパフォーマンスを提供することが期待されている。
第4世代AMD EPYCプロセッサーとして、Zen 4を搭載した「Genoa」を2022年第4四半期に汎用サーバープロセッサーとして発売予定。Zen 4c搭載の「Bergamo」は2023年上半期を予定しており、第3世代EPYCプロセッサーの2倍以上のコンテナ密度を提供する。また、世界初のデータセンターAPUであるAMD Instinct MI300アクセラレーターは、AMD Instinct MI200アクセラレーターと比較してAIトレーニングパフォーマンスが8倍以上向上すると予想される。
モバイルプロセッサーとしては、2023年に計画されている「Phoenix Point」ではZen 4コアアーキテクチャーとAMD RDNA 3グラフィックアーキテクチャーおよびAIEを統合。続いて2024年に計画されている「Strix Point」プロセッサーに統合されるという。Zen 4ベースのAMD Ryzen 7000シリーズデスクトッププロセッサーはRyzen 6000シリーズとくらべてより高速なクロック速度と優れたシングルスレッドおよびマルチスレッドパフォーマンスを提供。Zen 5をベースとする「Granite Ridge」が続く。
このほか、2022年第2四半期の結果から、戦略的な最終市場に合わせた財務報告セグメントの報告が行なわれた。