LEXUS(レクサス)はラグジュアリーSUV「RX」をフルモデルチェンジ。2022年秋頃の発売予定であることを発表しました。全面刷新を遂げた5代目をご紹介します!
LEXUS RXは、1998年北米でデビュー。2005年にはLEXUS初、そしてラグジュアリーSUV市場初となるHVモデル「RX400h」を導入し、走行性能と環境性能の両立を実現しました。サイズ感も相まって、2022年4月までにシリーズ累計約350万台を販売。LEXUSの最量販車モデルとして、ブランドを代表する車種です。
5代目RXは、LEXUSブランドをけん引するグローバルモデルゆえ、そしてラグジュアリーSUV市場のパイオニアであるからこそ、保守的ではなく全面的な刷新を慣行。エクステリアは全長4890mm、全幅1920mm、全高1695mm、ホイールベース2850mmと、先代と比べて全幅25mm、ホイールベース60mm伸長。一方、全高は10mm低減して、ワイド&ローなフォルムへと変更。低重心で踏ん張り感のあるスタイリングを実現しました。
LEXUSらしいスピンドルグリルは、「スピンドルボディー×シームレスグリル」へと深化。ボディー色をLEXUSマーク下端まで下げ、グリルのグラデーションによる美しさとともに塊造形の強さを生み出しています。またボディーとグリルの境界面を融合させたシームレスな表現とすることで、流麗さも実現。また今後フロントグリルに穴が不要となるBEV向けデザインへの「シームレス」で未来を予感させるデザインとしています。
ヘッドライトはLEDタイプ。ポジションランプとウインカーを別とし、そしてシーケンシャルとしないことで、他車からの視認性が向上しています。
サイドに目を向けると、より流麗なフォルムに。特にリアドアからリアフェンダーに向けて力強く張り出す面は、力強い走りを予感させます。タイヤハウス付近のホイールアーチを同色として、スマート感を演出。アウトドア感よりも都市型SUVの印象を強めています。タイヤはフロント19インチ、リア21インチ(RX450h+プロトタイプの場合)。また先代同様、クオーターピラーにフローティングピラーを踏襲しながらも、より立体的かつ、リアまで回り込んだデザインとすることで、スタイリッシュな印象を与えています。
リアコンビネーションランプは、Lシェイプ一文字シグネチャーランプを採用。レンズをボディサイドまでまわすことで、ワイドなシルエットを強調しています。
インテリアは、近年のLEXUSで採用されているTazuna Conceptに基づくもの。Tazuna Conceptは、手綱の着想を得て、ステアリングスイッチとディスプレイを高度に連携させ、視線移動や煩雑な操作を低減しています。その核ともいえるのが、センターに設けられた14インチの大型タッチディスプレイ。高精細で見やすいものでした。
室内空間は水平基調で広がり感のあるもの。Aピラーとルーフ前端を後方に配置することで、より開放的な空間を演出。さらにフロントを中心に全体的に曲面を取り入れることで包み込まれるようなインテリアを実現しました。また、インストルメントパネル周辺に採用したマルチカラーイルミネーションにより、夜間でも空間の広がりを感じることができます。
コンソールボックスに目を落とすと、シフトレバーはプレイスティック式。その前方には二段式のトレイがあり、フタの下にQi充電対応のスマホホルダーがあります。縦位置に入れられるのは◎。USB端子はTYPE-Cを採用するなど、イマドキのアップデートがなされています。
操作系は基本的にレクサスらしいもの。アクセルペダルはオルガン式です。
後席は前後を12mm拡大したほか、フロントシートバックを薄型化してゆとりある空間を実現。さらに低床化に加えてセンターピラーカバー等の形状変更により乗降性を向上させました。
後席の空調コントロールパネルは、左右独立して自動的にコントロール可能。さらにシートヒーターに加えて、空調シートをオプションとして用意しています。ちなみにUSBはTYPE-Cで、LEDイルミ付き。
ラゲッジスペースは、バックドアトリムの薄型化やローディングハイトを従来比30mm低減。そのいっぽう荷室長を50mm伸長させて、ゴルフバック4個を収納可能としました。後席背もたれは後席側から電動で倒すことができます。
ラインアップはパワートレインにより大きく分けて4種類。最上位のRX500hは、前輪は2.4リットル直4ターボハイブリッドとモーターによるパワートレイン、後輪は高出力モーターによって駆動するハイブリッドシステム「DIRECT4」を採用。緻密な4輪制御によってダイレクトかつトルクフルな走りが楽しめます。
RX450h+は、2.5リットル直4エンジンに、総電力量18.1kWhのリチウムイオン電池、フロントとリアにモーターを搭載したプラグイン・ハイブリッドシステム。EV、AUTO EV・HV、HV、セルフチャージの4モードから任意で走行モードが選択できるほか、ナビで目的地を設定することで、駆動用電池残量や道路の特性に応じて自動的にEVとHV走行を切替、より高効率な走りを実現できるとのこと。急速充電には対応していませんが、普段は自宅で充電して、街乗りはEV、遠出をする時はHVという使い方ができる方には、コストパフォーマンスに優れたシステムといえるでしょう。給油口と充電口を左右にわける手法はPHEVではよくみかけますね。
そのほか、2.5リットル直4エンジンとモーターを組み合わせたRX350h、2.4リットル直4エンジンを搭載したRX350を用意。いずれも4WDとFFの2モデルを用意します。
開発を担当した大野さんは「初代RXが誕生して24年。5代目となる今回は、運転が楽しいという喜びを、より多くのいお客様にお届けしたいという想いのもと、LEXUSのグローバルコアモデルだからこそ、守りに入らず、変革に挑戦しました」とのこと。新しいLEXUS RXの走りに注目しましょう!