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私→WRC 第22回

レースクイーンが挑むラリーメカニック講習会! 過酷な現場に耐えられるか!?

2022年06月04日 12時00分更新

文● 荏崎ろあ(@roa_ezaki) 編集●ASCII

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 こんにちは、レースクイーンをしている荏崎ろあ(@roa_ezaki)です! 前回は、私の自己紹介とラリーメカニックをやらせていただくことになった顛末を紹介しました。今回は、私がメカとしてお手伝いするになったウェルパインモータースポーツさんが主催した「超初心者向けラリーメカニック講習会」についてお話します。

RQをしているときの荏崎ろあです

そもそもラリーメカニックって何するの?

 これまで一般車の整備しかやったことのない私は、「ラリーのメカニックって何やるんだろ……。私には難しくないかな?」なんてずっと思ってました。そんな私の気持ちを察してか、ウェルパインモータースポーツの松井監督が「さすがに何も教えずにラリー会場連れて行っても何もできないだろうから、簡単な講習会するね」と決まった講習会。最初は私1人かと思っていたら、Twitterで一般参加者も募っていたので、当日は6名(そのうち1名は小学生の男の子!)がウェルパインモータースポーツの群馬ファクトリーに集合して講習を受けることになりました。

朝早くから講習会が始まりました

 講師役としてウェルパインモータースポーツのチーフメカニックを務める早水雄一郎さんが指導してくれます。作業内容は超初心者向けということもあって、車両誘導、ジャッキアップ&ダウン、タイヤ交換、各部チェック&増し締め、オイル交換です。

ウェルパインモータースポーツの群馬ファクトリー

 このように書くとひとつひとつは基本的な作業で「トランスミッションを30分で降ろして」とか言われちゃうのかと心配していた私は少し安心しました。これら作業を各参加者さんたちで分担し、それぞれのパートを順番にこなします。

 パートとしてはフロントジャッキ担当、リヤジャッキ担当、右フロントタイヤ担当、左フロントタイヤ担当、右リヤタイヤ担当、左リヤタイヤ担当、と6名に分かれました。今回の講習会は参加者が多かったので、このように分担しましたが、ラリー本番ではメカニック担当者の数はもっと少ないそうなので、いくつかを兼任することになるみたいです。

こんな感じで役割分担をしています

まずはジャッキアップから始めよう

 そして実際に各パートの作業を体験します。まずはジャッキアップから。車両誘導でスロープにフロントタイヤが乗ったら、WRCの現場でも多く使用されているという、通称「WRCジャッキ」でジャッキアップ。今までピットでお仕事してたときは、レーンに車両を入庫してゴムパッドをジャッキポイント下に入れれば、後はリフトで車両を持ち上げることができていたので、フロアジャッキを使って手動で上げることは今回がほぼ初めてでした。

これがWRCジャッキ

 しかも、WRCジャッキはまったく使ったことのないタイプだったため、使い方もイチから教えてもらいました。そして使ってみると、私のパワーでも意外と車両を持ち上げることができました。車両がある程度上がると、フロントのジャッキアップポイントにウマをかけて降ろし、次はリヤを同じようにジャッキアップ。

 作業箇所は順番で分担したため、次に私はウマをかけてタイヤを外す作業をしました。ウマ自体は簡単にかけられるのですか、ジャッキアップする人に作業完了を1回1回伝えるため、個人作業ではなくて、本当にチームワークがラリーのメカニックには求められることがわかりました。

ウマをかけてジャッキ外します

早水メカニックのお話を真剣に聞きます

 クルマが前後ともウマに乗ると、次にタイヤ&ホイールを外すのですが、KTCさんの電動インパクトレンチを使うのは初めて。最初は不安でしたが、視覚的にも緩める方向と締める方向の切り替えスイッチが分かりやすかったので、直感的にも使いやすくタイヤホイールも簡単に外せました。

KTCの電動インパクトレンチ

 タイヤホイールを外したあとは、ホイールに歪みや割れがないか確認します。歪みや割れがあると操作性に悪影響があるし、パンクやスリップなどの車両トラブルにも繋がるため、このタイヤホイールを外した直後にチェックが求められるのです。

タイヤを外したり~

タイヤを付けたり~

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