世界最速/最高効率のスーパーコンピューターに第3世代AMD EPYCプロセッサーとAMD Instinct MI250xアクセラレーターが搭載
2022年05月31日 14時20分更新
AMDは5月31日、世界最速のスーパーコンピューターに同社の第3世代AMD EPYCプロセッサーとAMD Instinct MI250xアクセラレーターが搭載されていることを発表した。
世界最速のスーパーコンピューターを発表する「Top500」と、最も効率的なスーパーコンピューターの「Green500」が公開されたことを受けたもので、オークリッジ国立研究所(ORNL)の「Frontier」システムは1.1エクサフロップスというスコアでTop500リスト掲載。世界最速のスーパーコンピューターとして初めてエクサスケールの壁を突破した。Frontierの性能は、Top500で2位に選ばれたシステムの2倍以上で性能を誇り、続いてランクインした7つのシステムの合計を上回っている。
Frontierのテスト/開発システム(TDS)は、最適化された第3世代AMD EPYCプロセッサーとAMD Instinct MI250xアクセラレーターを搭載した単一のキャビネットで62.68ギガフロップス/ワットの電力効率を実現し、Green500リストでもトップに選ばれいる。今後、Frontierはシステムの継続的なテストと検証を続け、2022年後半の納品完了と早期アクセス、2023年初めのフルアクセス開始を目指すという。
AMD EPYCとAMD Instinct MI200アクセラレーターを搭載したその他のシステムでは、CSCの「LUMI」スーパー・コンピューターが152ペタフロップスの性能を達成(Top500リスト第3位、Green500リスト第3位)。GENCI-CINESの「Adastra」システムはTop 500リストで10位、Green500リストでも4位にランクイン。
Top500およびGreen500のリストでは、AMDソリューションのニーズの高まっており、Top500リストでは前年比95%増となる94のAMD搭載システムが含まれる。AMD Instinct MI200アクセラレーターを搭載した7つのシステムがTop500リストに初めてランクイン。Green500リストでは、AMD EPYCプロセッサーとAMD Instinctアクセラレーターが世界で最も効率的なスーパーコンピューターのうち4台に搭載されているほか、AMD製品は上位10台のうち8つ、上位20台のうち17台に搭載。