クリエイター向けを意識したALL BLACK EDITIONに注目
新VAIO S15発表、第12世代Core i9-Hプロセッサー搭載で性能重視
VAIOは4月26日、第12世代インテル Core プロセッサーを搭載する15.6型ノート「VAIO S15」シリーズを発表した。価格はオープンプライス。5月中旬から受注を開始する。
個人向け製品の“ALL BLACK EDITION”では、性能を重視したCore i9-12900HKが選択できる。Hの型番はインテルのCPUの中でも、ゲームやクリエイティブなど性能を特に重視したエンスーシアジスト向けの製品に付けられている。
14コア(Pコア×6、Eコア×8)で最大20スレッド、Pコアは定格2.3GHz(最大4.7GHz)、Eコアは1.7GHz(最大3.5GHz)というスペックだ。VAIOの説明では、ノートPC用としては標準的なU型番のCore i7-1255Uと比較した場合、CINEBENCHのCPU性能で1.64倍、PowerDirectoreの4K動画エンコード処理で1.53倍、7-ZipのRAW画像ファイルの圧縮で2.31倍高速な結果が出たとする。最大45Wと電力消費は高くなるが、ノートパソコンでもトップクラスの性能が欲しいという人に向いたCPUだ。
なお、通常モデルのCPUはCore i7-12700HまたはCore i5-12500Hとなっている。さらに価格を重視する人に向けたCore i3-1215U(予想実売16万円程度から)という選択肢もある。
これ以外にも、DDR5メモリーやPCI Express Gen.4のハイスピードSSDを搭載できる。Wi-Fi 6Eにも対応するほか、光学式ドライブの内蔵が可能な点も特徴だ。
また、昨年のVAIOから採用されている“AIノイズキャンセリング”や在席状況などを知る“VAIO User Sensing”などテレワークを快適にする機能も特徴だ。また、ハード(内蔵カメラ)に紐づいた機能として、背景ぼかし機能、センターフレーム機能、顔優先自動露出などの新機能も利用できる。生体認証は顔認証と指紋認証の両方が利用できる。
ディスプレー解像度はFHD(1920×1080ドット)または4K(3840×2160ドット)の選択が可能。メモリーは標準8GB(最大64GB)、SSDは標準128GB(最大2TB、Gen.4は256GB以上から、Core i3モデルは搭載不可)、HDDは1TBを装備する。HDMI、VGA、USB×3、Thunderbolt 4、SDカードスロット、有線LANなどを装備。本体サイズはおよそ幅361.4×奥行き254.3×高さ26.0mm(最薄部22mm)。重量は約2.25kg。
カラーはホワイト、シルバー、ブラックの3色展開。これとは別にALL BLACK EDITIONも用意しており、プレミアムな外見だけでなく、上述したCore i9-12900HKの搭載など、標準モデルを上回る高性能が特徴となっている。