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日常、ビジネスワークスに最適な小型PCをガチで組んでみた

2022年04月17日 13時00分更新

文● 藤田 忠 写真●藤田 忠 編集●北村/ASCII

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実際に組んではじめてわかることがある

 Chopin Proをはじめ、レシピを構成するパーツのポイントの特徴を把握したあとは、実際に組んでいこう。まずは、各種パーツをマザーボードに取り付ける。

新型Laminar RM1も、これまでと同じく、プッシュピンでの固定になっている

マザーボードの下ごしらえが終わったら、PCケースに取り付ける

 Chopin Proは170mm四方のMini-ITXマザーボードがキッチリ収まる無駄のない内部デザインになっているため、マザーボードの取り付けには若干コツがある。通常だと、リアインターフェース側を下に斜めにPCケースに挿し込んでいくが、それだとフロントインターフェースのケーブルが干渉して、やや入れづらい。

 そこでChopin Proでは、フロントの僅かな空間を利用し、まずメモリースロット側を先に挿入すると、スムーズに取り付けられるようになる。

 しかし今回組み合わせたB660GTNでは、Chopin Proに取り付けようと挿し込むと、リアインターフェースカバーの収まりがどうにも悪く、何かが干渉していた。手持ちのほかのMini-ITXマザーボードはChopin Proにスムーズに取り付けできた。もちろん、逆にほかのPCケースにはB660GTNを取り付けできているので、Chopin ProとB660GTNの相性が悪いということに。

 各部を確認していくと、Chopin ProのIOパネル側スタンドオフはフレームと一体になっている山なり形状で、一般的なスタンドオフよりも大きい。ここが、B660GTN裏面のIOパネル固定部と干渉してしまっていた。

Chopin ProのIOパネル側スタンドオフ。干渉痕がしっかりと残っている

B660GTNの裏面部。IOパネルを固定するための板形状部分が干渉してしまった。一般的なスタンドオフなら心配無用だが、Chopin Proのような一体型スタンドオフを採用するPCケースとの組み合わせは鬼門と言える

 無数の組み合わせがあるPC自作おなじみの相性問題ではあるが、B660GTNと同じスペックかつ、同価格帯のMini-ITXマザーボードはない。もちろん、Chopin Proの変更も避けたいところ。「ちょっとした加工で自分が使いたいパーツが使えるようになるなら、当然加工するでしょ!」という、近頃はすっかり鳴りを潜めたPC自作魂を刺激され、B660GTNのIOパネル固定部を折り曲げて、干渉を避けるようにした。

 物理的に加工してしまうため、メーカー保証は一切受けられなくなるので、加工前にしっかりとロードテストなどを行なう必要もあるので、不安なひとは素直にスペックを妥協して次点のASRock「B660M-ITX/ac」か、7000円ほどコストアップするが、スペック文句なしのASRock「H670M-ITX/ax」を狙うのが正解だろう。でも、加工はめちゃ楽しい! これこそ、好みのパーツとスペックで組めるPC自作の醍醐味だ。

B660GTNのIOパネルは、4ヵ所のネジで固定されている。まずはIOパネルを外そう

B660GTNのIOパネルを一度取り外し、干渉しないように机の角などを利用して折り曲げる

IOパネルを元に戻す。折り曲げたところの固定ネジは元に戻しておけばなくす心配は不要だ

相性問題を回避して組み立て続行

 予想外の相性問題を回避して、各種パーツを取り付けたB660GTNをChopin Proに取り付けだ。加工が影響して、マザーボードはIOパネル側を先に挿し込まないとうまく入らなくなったので、フロントインターフェースのケーブルをなるべく逃がす必要があったが、問題なく収まった。

 あとは、マザーボードを固定して、各種ケーブルの配線だ。Chopin ProはフロントUSBケーブルが長めだが、タイラップで適度にまとめて、PCIeスロット部に収めるのがおすすめだ。

Chopin Proのフロント部には若干スペースがあるので、ATX24pinケーブルを収めよう

フロントUSBとオーディオ端子のケーブルは、折りたたんでPCIeスロットの上にまとめる

新型CPUクーラーのLaminar RM1は、側面から見ると少し出っ張っているが、サイドパネルが凸形状なので問題なし

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