昨年免許を取得したタレントで女優の新 唯(あらた・ゆい)さん。「バイクほしいなぁ」と常日頃夢見るお年頃です。でも「そもそもどんなバイクがあるのかわからないんですよ。それにネットで見ても現物を見ないとピンと来ないです」というわけで、百聞は一見にしかず。3年ぶりのリアル開催となった「東京モーターサイクルショー」にお邪魔し、実際に色々なバイクや用品を見て回ることになりました。
お気に入りのバイクは見つかるのか?
国産から海外メーカーまでずらり勢揃い
「展示会はアテンダント業務をしたことはありますけれど、来場者として参加するのは初めてなんですよ」という唯さん。「といっても、アテンダント業務はこの前のオートサロンしかやったことがないんですけれど。もちろんお仕事をいただければぜひ!」と謎のアピールをします。興味を抱か持たれたクライアント様は、プラチナムプロダクションにお問い合わせください。ともあれ、とても楽しみにしていたそうで、前夜もなかなか寝つけなかったとか。
過去最大の展示数
「Honda」
それではさっそく会場でバイクを見てみましょう。まず訪れたのは世界最大のバイクメーカー「Honda」。「教習所だけでなく、その後のお仕事でもHondaのバイクしか乗ったことがないんですよね」という唯さん。ブースに入ると原付に代表されるコミューターモデルから、バイク好きが好みそうなファンモデルまで、過去最大の37台を展示する怒涛のラインアップで、まさに足の踏み場がないほど。その中で「このバイク、見たことないですね」というのが、約1週間前に開催された大阪モーターサイクルショーでワールドプレミアとなった「ホーク 11(ホーク・イレブン)」と「ダックス125」の2台。
ホーク11は、セミダブルクレードルフレームにアフリカツインに搭載されている1082cc 4ストローク 並列2気筒エンジンを搭載したベテランライダーに向けたモデルだそうで、ホークという名前も、1977年に発売されたCB400T「ホークll」から採られているのだとか。
ダックス125は、1969年に発表された「ダックスホンダ」を現代に蘇らせた、原付2種のレジャーバイク。パワートレインはいわゆるCUBと同じで、クラッチ操作を必要としない自動遠心クラッチによる4段変速を採用しています。同じようなモデルとしてモンキー125がありますが、あちらは湿式多板コイルスプリング式のクラッチの5段変速、つまり通常のクラッチ操作になります。ほかにも注目バイクがいっぱいあり、バイクも人も密状態。
ブルーと黒がカッコイイ
「YAMAHA」
次にお邪魔したのがYAMAHA。ブルーと黒を基調としたバイクがズラリ並びます。初めてHonda以外のバイクに触れる上に、「私、黒の次に青が好きなんですよ」ということで、テンション爆上がりの唯さん。MT10というバイクに注目が集まっていたのですが、唯さんの心を惹くのはフルカウルなスポーツバイク。
その中で免許的に乗れるのは、YZF-R3/YZF-R25という250㏄のモデルになります。「このバイク、カッコいいですね」ということでまたがってみたり。ちなみに唯さんが手袋をしているのは出展者側が用意したもので、ハンドルを触れた手から新型コロナ感染を防ぐための処置ゆえのこと。これも新しい生活様式、新しい展示会様式なのでしょう。
ハヤブサやカタナといえば
「SUZUKI」
続いて足を向けたのがSUZUKIブース。「隼」「刀」といった日本語が車体に描かれたバイクに「なぜ日本語なんですか?」と素朴な疑問を抱く唯さん。そして大きくSUZUKIとレタリングされたカラーリングに「ここまで主張しなくても」とも。
ここでもフルカウルのバイクに興味を抱いた様子で、その中のひとつ、ジクサーSF250にまたがってみたり。というのも、このバイク「油冷単気筒エンジン」で、同行スタッフは「油冷ってどうなんだろう?」と興味津々。一方、唯さんは「48万1800円って、HondaのCBR250RR、YAMAHAのYZF-R25より安いじゃないですか!」と価格に驚いた様子。しっかり金額をチェックされていたのですね。
ニンジャといえばオトコカワサキ!
「KAWASAKI」
「KAWASAKIって漢なんですよね!」という謎のワードを知っている唯さんとともにカワサキモータースジャパンへ。今年4月22日の発売を予定しているNinja H2 SX SEが唯さんをお迎えしました。こちらのモデル、998cc直列4気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載しており、その最高出力は200馬力! 車体重量は266㎏ということですから、パワーウェイトレシオは1.33kg/PS! これは世界一速い市販車として知られるブガッティ/シロンと同値だったりします。さらに国産バイクとしては初となるACC(自動追従クルーズコントロール)を搭載! ともあれ「バイクにスーパーチャージャーって……」と言葉を失う唯さんと同行スタッフ一同。
同行スタッフは「漢なバイク」のZ650RS 50thをはじめとするZ50周年記念モデルにはしゃいでいる一方で、唯さんは大型バイクNinja ZX-10R KRT EDITIONという大型リッターバイクを試座しながら「やっぱり大きいバイクいいなぁ」とポツリ。
バイクに乗るならウェアもチェック
「RSタイチ」
モーターサイクルショーは、車両だけでなくカスタマイズパーツやウェアなどの用品も展示されていたりします。RSタイチのブースでレディースのウェアをチェック。その中で電熱ジャケットやクールジャケットに「こういうモノもあるのですね」と興味津々。
RSタイチのブース近くにレディーススクエアというブースを見つけた唯さん。ここではレディース向けのアイテムが、市価よりもお求めやすい値段で販売されていました。「このライダースジャケットいいなぁ」と、色々と見たり触ったりする様子はまるでバーゲンセールといったところ。男性同行スタッフは、レディース物の多さには圧倒されっぱなし。
マストアイテムと言えばヘルメット
「ARAI」
バイクに必要なものといえばヘルメット。ARAIのブースで最新モデルASTRO GXの中から、コレがいいなと見つけたのが、日本未発売のジャングルというグラフィックのモデル。富士山が描かれるなど、実に日本的なイラストで、これの一体どこがジャングルなのか謎なのですが、一度見たら忘れられないデザインといえそう。「でも、これで傷がついたらショックですね」とは唯さんの弁。
胸部もプロテクターで守ろう
「全国二輪車用品連合会」
続いてプロテクターもチェック。事故により最悪の結果を招く原因となる損傷主部位は、頭部と胸・腹部が大部分を占めているのだとか。その中でも胸部の割合はかなり高いそうです。プロテクターの装着は面倒なのは確かですが、自分の身を守るうえでもつけましょう。ポスターにはASCII.jpでもモデルやライターとして登場する美環さんの姿が。
バイクに取り付けると便利なアイテムも
ツーリングに便利なアイテムであるトランシーバーやスマホホルダーもチェック。さらにはバイクからスマホへ給電するアダプターなども。「結構色々とあるんですね」と感心しきりのご様子。
万が一に備えてドライブレコーダーもチェック。こちらはヘルメットに取り付けるタイプと車両に取り付けるタイプの2種類が用意されていました。
ホール外のエントランスに足を延ばすと、警視庁が白バイを展示しながら隊員たちが交通安全を訴求。女性隊員に「どうしたら運転が上手になりますか?」と尋ねてみたところ「警視庁ではオートバイ教室を実施しているので、参加されてはいかがでしょう」とのことでした。
続いて日本二輪車安全普及安全協会ブースへ。ここでは駐輪場マップなどがいただけるのですが、そこにはASCII.jpで全日本ラリーの参戦レポートを連載中の梅本まどかさんの姿が。梅本さんは「安全にバイクライフを楽しんでください」と笑顔で新人ライダーの唯さんを迎えたのでした。