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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第343回

山根博士のグロスマレビュー

ハッセルブラッドカメラ搭載のハイエンドフォン「OnePlus 10 Pro」を試す

2022年04月04日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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カメラ強化のフラッグシップモデル「OnePlus 10 Pro」

 OnePlusの2022年フラッグシップモデル「OnePlus 10 Pro」が3月31日にグローバル向けに発表された。中国ではすでに1月から販売が始まっているモデルで、高性能スマートフォンを手掛けるOnePlusらしいパワフルな製品だ。なおグローバル向け公式ストア(Aliexpress)でもさっそく販売が始まっている(AliExpress OnePlus公式ストアのOnePlus 10 Pro販売ページ)。

 OnePlus 10 Proの主なスペックはチップセットがSnapdragon 8 Gen 1、ディスプレーは6.7型( 3216×1440ドット)、LTPO 2.0を搭載。リフレッシュレートは120Hzで最大輝度は1300nits、10億色表示に対応する。フロントカメラは3200万画素、パンチホール型でディスプレー左上に内蔵されている。なおフロントカメラはナイトスケープモードにより夜間のセルフィーも美しく撮影できるとのこと。

6.7型ディスプレーを搭載

 背面は写真ではややつぶれてしまっているが、マットなブラックの中に細かいラメをちりばめており、光の当たり具合によって光沢感も味わえる。表面は指紋の跡が付かずケースなしで使っても気にならない仕上げだ。一方カメラ部分の台座はセラミック仕上げで、傷にも強い。カメラは4800万画素広角、5000万画素超広角、800万画素3.3倍光学望遠を搭載する。なお、前モデル「OnePlus 9 Pro」は200万画素のモノクロを搭載していたが、OnePlus 10 Proでは搭載を取りやめている。

マットな中にラメをちりばめた背面。カメラは3眼

 本体の右側面にはOnePlusのハイエンドモデルでおなじみのAlert Sliderボタンを搭載。3段階の切り替え式で、サイレント、バイブレーション、通常をワンタッチで切替できる。スライドの動きは悪くなく、手軽にマナーモードを切り替えることができるのだ。なお、カメラ部分の台座はこの右側面部分となだらかなラインでつながっている。

Alert Sliderでマナーモードの切り替えも簡単にできる

 そのほかの側面はAlert Sliderの下にボリュームボタン、本体左側には電源ボタン、本体下部にSIMスロットとUSB Type-C端子を備える。側面のフレームは金属素材だがこちらもマットブラックなので背面と色は一体化して見える。カメラ部分は大型レンズが飛び出しているが、高さは低く気にならないレベルだ。バッテリーは5000mAhで80W(有線)、50W(無線)の急速充電に対応する。

側面をそれぞれ見る

 本体サイズは約73.9×163×8.6mm、重さは200.5g。このサイズの製品としては軽めの部類に入るのではないだろうか。ディスプレーの発色は非常によいと感じられる。なおディスプレーは1~120Hzまで自動可変で、第2世代のLTPOにより従来よりもより細かくリフレッシュレートを制御できるという。

200gを大きく超えるスマートフォンが多い中で、200.5gは軽めと感じた

 背面はカメラ部分がかなり大型化しているものの、ダークカラーでまとめているためそれほど目立たないとも感じる。ただし3つ並んだカメラのうち、中央上部(写真では右下)が超広角となっており、本体を持った時に指先がかぶってしまうこともあるのでやや注意が必要と感じられた。

カメラは意外と目立たない。超広角カメラの位置には注意が必要

 OSはAndroid 12ベースの「Oxygen OS 12.1」を搭載している。ちなみに中国販売品はOPPOと同じColorOSが搭載されているという。Oxygen OSではディスプレーの右上側から下にスワイプするとウィジェット画面「Shelf」を起動でき、よく使うアプリなどは直接起動しなくともここから内容やデータを表示できる。「デバイスについて」を見るとチップセットなどの情報が表示されるが、ストレージを仮想的にメインメモリーにするRAMブーストに対応しており、設定により3~7GBまで、負荷状態により自動的に追加できる。

(左)ホーム画面はAndroid標準のUIと変わらない。(右)右上からのスワイプでウィジェット画面となる

Android 12、Oxygen OS 12.1を搭載。RAMの青い表示がRAMブーストで追加される容量だ

 ディスプレーは前述したように1~120Hzまで可変で、設定を「高」にすると自動可変、また「標準」にすると60Hz固定にできる。ディスプレー周りでは他にShelfのウィジェットも設定画面から追加や変更ができる。

(左)リフレッシュレート設定。(右)Shelfのウィジェット設定

 ベンチマーク測定はAnTuTuが835580、Geekbench 5のシングルコアが981、マルチコアが3304だった。

(左)AnTuTu(v9)。(右)Geekbench 5

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