中国「Honor」、デュアルカメラの合成技術でカメラ性能を高めた最上位スマホ「Honor Magic4」シリーズ発表
2022年03月07日 10時00分更新
中国のスマホブランド「Honor」は、MWC Barcelona 2022の会期初日に新製品発表会を開催し、「Honor Magic4」「HonorMagic4 Pro」の2つの製品を発表した。
Magicシリーズはカメラ性能を高めたHonorのフラッグシップモデル。どちらのモデルもSoCにSnapdragon 8 Gen 1を採用、ディスプレーサイズは共通の6.81型だが解像度などが異なる。背面のカメラは円形の台座にまとめており、前モデルのMagic3シリーズ、さらにはファーウェイのMateシリーズに共通したデザインを採用している。ちなみにHonorは2021年1月にファーウェイから独立分離した。
上位モデルとなるHonor Magic4 Proは、6.81型(2848×1312ドット)のディスプレーを搭載する。左右だけではなく上下部分もカーブを持たせた「クワッドカーブ」デザインだ。有機ELでLTPOを採用し、リフレッシュレートは120Hz、さらには業界初の1920HzのPWM(パルス幅変調)で滑らかな表示が可能だという。フロントカメラはデュアルの埋め込み式で、1200万画素の超広角(画角100度)は室内でも複数人数の自撮りに対応するほか、3D TOFを搭載することでボケ効果をもたらし、さらには高セキュアな顔認証にも対応する。
カメラは5つで5000万画素の広角、5000万画素の超広角、6400万画素の3.5倍望遠、そして3D TOF深度測定とフリッカーセンサーで高画質撮影をサポートする。「Ultra Fusion Photography」体験を提供するという。望遠倍率は0.5倍からデジタル100倍までに対応する。しかし、それぞれの倍率を単眼カメラではなく、2つのカメラで撮影することで細かいディテールや色表現に優れた「Multi Camera Fusion」撮影を採用している。
具体的には0.6倍から等倍の間は超広角+広角、2~3.5倍の間は広角+望遠と、2つのカメラからの映像を合成する。これによりワイド側では65%、近距離望遠側では160%の写真画質を向上させ、より実物の色に近い色再現を実現した。またビデオ撮影時は静止画キャプチャー画質を写真撮影時の画質と同等に高めている。ビデオフォーマットは業界初という10bit Log 4K 60fps撮影に対応、3D LUTにも対応している。
バッテリーは5000mAhで、有線でも無線でも100Wの高速充電に対応する。有線では30分で100%充電、無線では15分で50%充電が可能だ。
Honor Magic4 Proの価格はメモリー8GB+ストレージ256GBモデルが1099ドル(約12万6000円)。ヨーロッパでは2022年第2四半期に発売される予定だ。
もう1モデル、Honor Magic4はディスプレーが6.81型(2664×1224ドット)。Honor Magic4 Proより解像度は落ちるがリフレッシュレートなどの性能は同等だ。カメラは5000万画素広角+5000万画素超広角+800万画素5倍望遠のトリプル構成。バッテリーは4800mAhで66Wの有線高速充電に対応する。価格はメモリー8GB、ストレージ256GBの構成で899ユーロ(約11万3000円)。こちらも2022年第2四半期から発売予定と発表されている。
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