モーダル小嶋のTOKYO男子めし 第64回
具材はやや少ないものの、雰囲気はある:
カップヌードル「スモークベーコンカリー」スパイシーでいつものカレー味と違う
2022年03月05日 11時00分更新
「カップヌードル スモークベーコンカリー ビッグ」
日清食品
220円(税別)
2月28日発売
https://www.nissin.com/jp/news/10263
テーマはキャンプです
キャンプブーム……というか、昨今、すっかりキャンプが趣味のレジャーとして根付いた気がします。「ソロキャンプ」なんて言葉も当たり前のものになりましたし、YouTubeなどでは、キャンプしたりキャンプ用具を紹介したりする動画がポピュラーなものです。
キャンプの楽しみの一つとして、食事が挙げられます。キャンプ(あるいは登山、トレッキング)などで食べられている料理と、よく携帯されるインスタント食品を組み合わせれば、大ヒットする可能性もあるかもしれません。
日清食品は「カップヌードル スモークベーコンカリー ビッグ」(以下、スモークベーコンカリー)を2月28日から発売しています。
近年のキャンプブームで、自宅などキャンプ場以外で“キャンプ飯(めし)”を楽しんでいる人が増えていることを受け、キャンプ飯の定番「カレー」「スモークベーコン」の味をカップヌードル流にアレンジしたとのこと。
7種のスパイス(コリアンダー、カルダモン、赤唐辛子、クローブ、ウコン、クミン、ペッパー)の香りがきわだつカレースープに、スモークベーコンの風味が加わることで奥深い味わいに仕上がっているそう。
具材はベーコン、コーン、ニンジン、キャベツ、内容量は102g(麺80g)。価格は220円(税別)。
筆者はキャンプの経験はあまりないのですが、実家がそれなりに山奥だったので、登山の経験は多く、ときどき山頂でカップヌードルを食べていたのを思い出しました。お湯さえ沸かせれば、持ち歩きやすく、ゴミを持って帰りやすいので便利だったな。
スパイシーさは際立っている
辛さと甘さの共存をどうとらえるか
カップヌードルでカレー味といえば「カップヌードル カレー」を思い出すわけですが、あれとはやはり異なるというか、スパイスがやや強めになっている印象。スモークベーコンカリーのほうが、辛く感じるようなつくりになっています。激辛というほどではないけれども。
やはり、ポイントはスープでしょう。カレー味の中にスパイスの香りが立っていて、ややトマトの酸味もあり、これが味の印象を決定づけていますね。辛いと書きましたが、甘味料由来の甘さもあり、これがスパイスの香りとあいまって複雑なテイストに。
スモークベーコンが入っていることもあって、たしかにちょっとスモーキーな香り。というわけで、食べ慣れたカップヌードルのカレーとはきっちり違いを出していますね。
カップヌードルの特徴である油揚げ麺にスープがよく絡み、ちょっとジャンキーというか、いかにもカップヌードルシリーズだぜぇ……的な味わいになっています。
上質にして高級、という味わいではないかもしれません。ただ、スモークベーコンカリーは、キャンプ飯の定番「カレー」「スモークベーコン」の味をカップヌードル流にアレンジしたもの、というコンセプト。
カップヌードル流にアレンジした、そこがポイント。あくまでカップヌードルの雰囲気の中で再現しているわけですから、そう考えればうまく落とし込めていると思います。
具材のベーコンやキャベツも、それほど多くは入っていないものの、いつものカップヌードルのカレーとは違うんだぞ、ときちんとアピールできています。とくにベーコンはしっかりと香り付けされており、量は少ないですが、口に入ったときに「なるほど、スモーキーだ」としっかり感じました。
スパイシーさが際立っていて辛さもありながら、トマトの酸味、独特の甘味などもあるスープがポイントです。この商品ならではの個性がちゃんとある一方で、「ちょっと複雑すぎるかな」と感じる人もいるかも。そのあたりは好き好きでしょうか。
定番のカップヌードルのカレーとは、ちょっと異なる雰囲気。もちろん日常の中で食べるのもよいのですが、いつもとは違う場所、それこそキャンプで食べる……というのもありかもしれません。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。
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