このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

業界人の《ことば》から 第467回

ソニーが本腰入れるEV事業、VISION-Sは何をもたらすか

2021年01月17日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

今回のひとこと

「2022年春に、EVの事業会社を設立し、EVの市場投入を本格的に検討していく。これにより、ソニーは、モビリティを再定義していくことになる」

(ソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長CEO)

ソニーモビリティ株式会社

 ソニーグループは、2022年1月4日(現地時間)、米ラスベガスで開催されたCES 2022のプレスカンファレンスで、EVへの本格参入を発表した。

 ソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長CEOは、「2022年春に、EVの事業会社であるソニーモビリティ株式会社を設立し、EVの市場投入を本格的に検討していく」と宣言。ソニーのEVの事業化が現実的になってきた。

CESの会場

 米国では、オミクロン株が猛威を振るうなか、主要大手企業が相次いで、CES 2022の開催直前にリアル展示を見送り、オンライン展示にすることを発表したり、プレスカンファレンスをオンラインに切り替えるといった動きが見られたりしたが、ソニーグループでは、リアル展示とともに、例年通り(オンライン開催となった2021年は除く)に、同社ブースでのプレスカンファレンスを実施。しかも、国内大手企業トップが軒並みCESへの訪問を見送るなか、ソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長CEOは、自らが渡米し、プレスカンファレンスのステージに立った。

ソニーモビリティ株式会社の設立を発表

 振り返ってみると、これだけの大きな発表だけに、吉田会長兼社長CEOが直接、現地から発信したかったというソニーグループ全体と、吉田会長兼社長CEOの強い思いがあったことが感じられる。

 新会社は、EVのほかに、エンターテインメントロボットの「aibo」、プロフェッショナル向けドローンの「Airpeak」を含めた事業会社となり、「AIやロボティクス技術を最大限に活用して、誰もが日常的にロボットと共生する世界を実現し、人を感動で満たし、社会へ貢献することを目指す」という。

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ