特急ロマンスカーVSEの定期運行を終了へ

小田急線が3月12日にダイヤ変更、藤沢~片瀬江ノ島間は折返運転のみに

文●西新宿LOVEWalker

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増発するモーニングウェイ号に使用する「特急ロマンスカー・EXEα(30000形)」

 小田急電鉄は、2022年3月12日に小田急線のダイヤを変更する。

 行動変化にともなう利用動向を踏まえて現行ダイヤを見直し、平日朝の着席ニーズの高まりを捉えた特急ロマンスカーの増発、小田原から相模大野間を運行する列車の減便のほか、日中、夕夜間の運転本数見直し、藤沢駅を中心とした江ノ島線の運行形態変更を実施する。主な変更点は以下の通り(平日・土休日ともに、最終・始発列車は概ね変更なし)。

■平日 朝方ラッシュ時間帯
・複々線機能を活かして都心に直通する特急ロマンスカー「モーニングウェイ号」を3本増発。
・6~7時台に運転する小田原・新松田発相模大野行き急行を5本減便し、一部の各駅停車、通勤準急の始発駅を変更、運転区間を延長。

■平日 日中、夕夜間
・新宿~町田間、多摩線などにおいて運転本数を見直し。
・特急ロマンスカーの運転本数の見直しと、一部の速達性向上、帰宅ラッシュ時間の早期化に対応したダイヤ設定を行なう。

■土休日
・終日にわたり平日日中と概ね同じダイヤで運転する。これに加えて、朝方・夕方は、都心や観光地への移動の需要に対応した輸送力を確保。

■江ノ島線 藤沢駅を中心とした運行形態の変更
・藤沢~片瀬江ノ島間は各駅停車による折返運転のみに変更。特急ロマンスカー等の一部列車は引き続き直通する。

特急ロマンスカー・VSEの定期運行を終了

特急ロマンスカー・VSE(50000形)

 3月12日のダイヤ変更にあわせて、特急ロマンスカー・VSE(50000形)の通常ダイヤでの定期運行を3月11日に終了すると発表した。

車体の記念装飾

 特急ロマンスカー・VSEは、箱根観光専用特急として2005年3月に就役し、およそ17年にわたり使用されたが、車両の経年劣化や主要機器の更新が困難になる見込みであることから、3月12日のダイヤ変更にあわせ定期運行を終了。その後は臨時ダイヤによるイベント列車などでの運行を継続した後、2023年秋頃に引退する予定。

 定期運行終了にともない、特別企画「ありがとうVSE!~Special Thanks & Forever~」をスタートする。2022年1月29日から記念装飾を車体へ掲出し、2023年秋頃のラストランまで運行する。

 さらに同日から新宿駅など4駅にて「小田急ロマンスカー・VSE(50000形)定期運行終了記念乗車券」(2000円)を限定1万セット販売する。購入には事前予約が必要。1月中旬から専用サイトにて予約を受け付ける。

記念乗車券