ワークスモバイルジャパンは12月7日、「LINE WORKS」とのAPI連携による機能開発を行なうディベロッパー向けに「LINE WORKS API 2.0(beta)」の提供を開始した。
LINE WORKS API 2.0(beta)では、一部存在していた独自仕様を排除し、単純明快で予測可能なAPIになるよう設計の見直しを行なっている。リソースやパラメータ、レスポンス、プロパティーなどの意味や名前、種類、フォーマット、構造などに一貫性を持たせるとともに、画面のUIも直感的に操作できるよう単純明快で予測可能なAPIに改善。また、認可機能においては、独自仕様を廃止してAuth 2.0に準拠し、より簡単にAPIを利用することが可能としている。同社では、これらの改善により連携モジュール開発を加速させ、現在120を超えている連携ソリューションのさらなる拡充を目指すという。
また、LINE WORKSの無料版(フリープラン)で利用できるAPIの機能も拡充された。これまでトークBotのみの対応であり、掲示板やカレンダーなどの機能にアクセスするには有料版の契約が必要だったが、LINE WORKS API 2.0(beta)では掲示板やカレンダー、アドレス帳なども参照できるようにしている。
主な改善点
・直観的でシンプルなRESTful APIの提供
・OAuth 2.0に準拠した認可機能
・Cursor型Paginationの提供
・ファイルのアップロード/ダウンロードAPIの統合
・ユーザーや組織、グループなどのリソースに不変的でユニークなリソースIDの発行
・APIのリクエストパスに、リソースIDや「me」もユーザー識別子として使用可能に
・Freeプランで利用できるAPIの拡充
・すべてのAPIにRate Limit(一定時間内の実行可能回数制限)を設定
利用にあたっては、Developer Consoleにアクセスし、左側のメニューの「API 2.0(beta)」を選択してアプリを追加する。ベータ版提供期間中は、既存APIを利用している場合もそのまま利用を継続できる。正式版リリース後も、一定期間は新旧両方のAPIを利用可能。詳細は、LINE WORKS Developersのリファレンスを参照のこと。