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超パワーなM1 Pro/M1 Max搭載のMacBook Pro登場 新型AirPodsも! 第21回

新MacBook Pro詳細ベンチマークテストでわかったメディアエンジンの効果は絶大

2021年11月28日 12時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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M1 Proを搭載した新MacBook Pro

 速報としてお届けした「M1 ProとM1 MAX比較「新MacBook Pro」緊急ベンチマークテスト結果公開」では、新しいMacBook Proのベンチマークテスト専用アプリによるテスト結果を、2020年末に登場したM1チップ搭載の13インチMacBook Proと比較した。その結果は、M1 ProおよびM1 Maxが、CPU性能、GPU性能とも、昨年のM1から大きく向上していることを示すには十分だっただろう。

 今回は、インテルCPUを搭載した旧モデルのMacBook Proも含めたベンチマーク専用アプリによるテスト結果に加え、新しいMacBook Proのエネルギーモードによるパフォーマンスの変化、ベンチマーク専用アプリではない実際のアプリによるパフォーマンスの違いなども含めて総合的な性能を評価していく。

旧インテルCPU搭載MacBook Proは楽々上回る

 これまでのMacBook Proのユーザーとしていちばん気になるのは、インテルからApple Siliconにスイッチして、実際にどれだけ速くなっているか、ということだろう。2020年末に登場したM1搭載の13インチMacBook Proは、名ばかりとは言わないまでも、ディスプレイのサイズ、ポートの数なども含めて、MacBook Proの中ではどちらかというとエントリーモデル的な製品だった。それに対して今回登場した新しいモデルは、正真正銘のプロ用と言えるだけに、2020年のM1搭載モデル以上にパフォーマンス向上への期待が高まる。

 そこで、インテル製CPU搭載モデルとして最後に登場した2019年の16インチモデルも含めて、まずはCPU性能を比較してみよう。CPUは2.3GHzの8コアCore i9を搭載するモデルだ。当時のモデルのベンチマークデータとして採取してあったGeekbenchの結果を、最新のデータと比較する。

 まずはCPU性能をシングルコア、マルチコアの両方で比較しよう。

Geekbench CPU性能比較表

 M1、M1 Pro、M1 Maxについては、ベンチマークの速報記事でも示したものと同じ、2020年の13インチ、2021年の14、16インチの各モデルのものだ。数字だけではわかりにくいのでグラフでも示しておこう。

Geekbench CPU性能比較グラフ

 Geekbenchの結果が、あらゆるCPU性能を代表するわけではないが、これを見る限り、2020年のM1でも、すでに同じ8コアのCore i9のCPU性能を超えていることが分かる。10コアのM1 Pro、M1 Maxにいたっては、マルチコアの性能は、ほとんどCore i9の2倍近い数字が出ている。

 次に、GeekbenchのComputeテストによるGPU性能を比較しよう。旧16インチは、GPUとしてAMD Radeon Pro 5500Mを搭載する上位モデルだ。ここでは、念のためインテルCPUに内蔵のUHD Graphics 630を使用した場合の結果も併せて示す。

Geekbench GPU性能比較表

 GPUを利用した数値演算のAPIとして、OpenCLを使用した場合とMetalを利用した場合の両方を示したが、両者の傾向は変わらない。まとめてグラフで確認しよう。

Geekbench GPU性能比較グラフ

 インテルCPUに内蔵のUHD Graphicsは、もはや比較の対象にもならない。ただし2年前とは言え、さすがにノート用としては高性能のAMD Radeon Pro 5500Mは、2020年のM1に勝っている。それを、16コアのM1 Proでも余裕で上回り、32コアのM1 Maxでは、軽く2倍以上の性能を示している。これはかなり印象的な性能差と言える。

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