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超堅牢な電源回路や冷却機構、ギミックを満載

GIGABYTEのハイクラスZ690マザー「Z690 AORUS XTREME」を触ってみた

文●藤田 忠 編集●北村/ASCII

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VRMとM.2ヒートシンクの冷却性能をチェックしてみた

 ここからは「Z690 AORUS XTREME」に、Core i9-12900KとDDR5メモリー、PCIe4.0 NVMe M.2 SSDを搭載して、軽く触ってみた。テスト機材は以下の通りで、DDR5メモリーから、ビデオカード、オールインワン水冷ユニットまで、GIGABYTEでそろえてみた。

テスト環境
CPU Intel「Core i9-12900K」
(16コア/24スレッド、3.2~5.2GHz)
CPUクーラー GIGABYTE「AORUS WATERFORCE X 360」
(簡易水冷、360mmラジエーター)
マザーボード GIGABYTE「Z690 AORUS XTREME」
(Intel Z690、E-ATX)
メモリー GIGABYTE「AORUS MEMORY DDR5 GP-ARS32G62D5」
(DDR5-6200、16GB×2)
ビデオカード GIGABYTE「AORUS GeForce RTX 3080 MASTER 10G」
(GeForce RTX 3080、GDDR6X 10GB)
SSD GIGABYTE「AORUS Gen4 SSD GP-AG41TB」
(PCIe4.0 NVMe M.2、1TB)
電源ユニット SUPER FLOWER「LEADEX V G130X-1000W PRO」
(80PLUS GOLD、1000W)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」

第12世代インテルCoreプロセッサー最上位モデルのCore i9-12900K。フル稼働時の消費電力は241Wになる

テスト環境は、GIGABYTEづくしの構成。メモリーはDDR5のAORUS MEMORYを組み合わせている

「AORUS MEMORY DDR5」は、アルミと銅素材を使った肉厚ヒートスプレッダーとナノカーボンコーティング材を採用する

GIGABYTE製オールインワン水冷ユニット「AORUS WATERFORCE X 360」

LGA1700向けのマウンターを使って取り付ける

AORUS WATERFORCEは、ウォーターブロックが大きく、ウォーターチューブが「AORUS RGB メモリアーマー」に干渉してしまうが、これはウォーターチューブをリア側にすることで回避できる

Core i9-12900KのCPU-Zでのステータス

DDR5メモリーは、6200MHzで動作するオーバークロックメモリーのGP-ARS32G62D5を使用

ネイティブ4800MHzのモデルを、最大で6400MHzまでオーバークロックしたXMPプロファイルが保存されていた

進化したVRM&M.2ヒートシンクの性能をチェック

 機材を使える時間の関係もあり、第12世代インテルCoreプロセッサーの性能は、加藤勝明氏の最新パーツ性能チェックにお任せして、「Z690 AORUS XTREME」のトピックのひとつである大型化されたVRMヒートシンクとM.2ヒートシンクの冷却性能を試してみることにした。

 まずは、Pコア8+8(16スレッド)とEコア8の24スレッドで動作するCore i9-12900Kに100%負荷をかけた際の電源回路部の温度をチェックしていこう。ストレステストには「OCCT 9.1.4」を使い「CPU」(データセット 大、テストモード エクストリーム、負荷タイプ 一定など)を1時間実行している。温度は「HWiNFO64 Pro」を使ってモニタリング、電源回路部の「VRM MOS」をチェックした。

OCCT:CPUを実行中は、Pコア4900MHz、Eコア3700MHzで動作していた。テスト中の「CPU Package Power」は最大で188Wを記録していた

VRM MOSの温度(単位:℃) ←cool

 電源回路周りにエアフローを生まないオールインワン水冷ユニットを使った環境下だが、VRM MOS温度はOCCT:CPU 1時間実行中で最高62度と、不安のない温度になっている。アイドル時もエアフローのない状態で41度と、十分な放熱効果を発揮していると言える。

 続いては「M.2 Thermal Guard Xtreme」の温度をチェックしていこう。テストには「CrystalDiskMark」をテストサイズ64GiB、テスト回数9回で3回連続実行した際の温度を「HWiNFO64 Pro」と「CrystalDiskInfo」でモニタリングした。

 テストに使用した「AORUS Gen4 SSD 1TB(GP-AG41TB)」の発熱量はなかなか高いのだが、アイドル時で38度、連続実行時も最大で53度とエアフローのない状態でも「M.2 Thermal Guard Xtreme」が、SSDの熱をしっかりと放熱している。

「CrystalDiskMark」実行中

そのスペックと満足度に不満なし

 Core i9-12900Kのオーバークロックにも挑戦できる超堅牢な電源回路設計と、高い放熱効果を備えたVRMヒートシンクとM.2ヒートシンクを装備する「Z690 AORUS XTREME」。

 インターフェースも充実しており、新世代を見据えたWi-Fi6E(国内は対応待ち)の無線LANに、高速かつ導入敷居が下がっている2.5G LANと有線最速の10G LAN、さらにThunderbolt 4を備える。そして魅せる系PCにもマッチするマザーボード側面へのコネクター集約と、スペック、機能がてんこ盛りだ。

GIGABYTE製Z690マザーボードの最上位に位置する「Z690 AORUS XTREME」。想定価格は13万円前後

 Core i9-12900Kが買えてしまう価格は悩ましいが、そのスペックとともに所有している優越感は間違いなく、Z690マザーボードの最強の1角と言える。

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