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超パワーなM1 Pro/M1 Max搭載のMacBook Pro登場 新型AirPodsも! 第18回

モンスターマシン! 新MacBook Proのエンタメ性能を徹底解剖

2021年10月30日 12時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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Super Retina XDRディスプレイでHDRビデオ再生を楽しみつくす

数千のミニLEDを敷き詰めたバックライトシステムを搭載する

 最初に「ビジュアル」の側から新しいMacBook Proの特徴を見ていこう。

 16インチ、そして14インチのMacBook ProはともにバックライトをミニLEDとした「Liquid Retina XDRディスプレイ」をMacBookシリーズとして初めて採用する。アップルのデバイスでは2021年のiPad Proが先行してこれを搭載している。数千を超える極小サイズのミニLEDを敷き詰めたバックライトシステムをエリア単位に分割して輝度制御を行うことで、画質の向上とパワーマネージメントの効率化を同時に実現する。

 新しいMacBook ProはMacのノートPCで初めてHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)の高画質化技術に対応した。様々なHDRの技術フォーマットの中から、MacBook ProのLiquid Retina XDRディスプレイはHDR10、HLG(Hybrid Log Gamma)とDolby Visionをサポートする。

 例えばiPhone 13、iPhone 12の両シリーズが搭載するカメラはDolby Vision方式の4K/HDRビデオが撮れる。iPhoneで撮った家族旅行の動画を、AirDropやAirPlayを使ってMacBook Proに送り出せば、MacBook Proの大きな画面で家族一同が揃って見られる。

 なお、MacBook ProでHDR映像コンテンツの再生ができるアプリケーションは、Apple TVのほかQuickTime Player、Safariにビデオ編集のFinal Cut Proとなる。アップル以外のサードパーティのアプリもDaVinci Resolve、Adobe Premiere Pro、NukeがアップルのメディアフレームワークとAPIを活用して、いち早くMac上でHDR動画を扱えるようになった。

AirPlayでiPhone 13 Proにより撮影したHDR動画をMacBook Proで再生。透明感のある映像が大きなディスプレイで楽しめる

 筆者がiPhone 13 Proで撮影したDolby Vision方式のHDR動画をMacBook Proで再生してみた。1600ニトのピーク輝度をサポートするディスプレイは水面に映り込む日射しを力強くリアルに再現してみせた。流れる水の透明感、青緑色に生す苔の色彩感もすごく自然。動画を撮影した場所の空気感まで蘇るように感じられた。

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