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超パワーなM1 Pro/M1 Max搭載のMacBook Pro登場 新型AirPodsも! 第17回

グレードに応じて伸びるGPU性能

M1 ProとM1 MAX比較「新MacBook Pro」緊急ベンチマークテスト結果公開

2021年10月29日 09時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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ブラウザー性能はM1からM1 Pro、M1 Maxまで大差なし

 もう1つのテストは、ウェブブラウザー(ここでは標準のSafari)上で動かすウェブアプリとして動作する。このテストは、CPUやGPUといった、生のハードウェアの性能ではなく、日常的に使用するユーティリティやプロダクティビティ系のアプリの体感速度を反映するものと考えられる。

 結果は、それぞれM1、M1 Pro、M1 Maxを搭載する3モデルのMacBook Proのいずれも大きくは変わらないものとなった。これは、負荷の軽い一般的なアプリでは、どれを選んでも使い勝手に大差がないことを示している。逆に言えば、M1 ProやM1 Maxのメリットを享受できるのは、負荷の重いプロ用アプリを利用するときだけだということになる。当然といえば当然だが、そうした使い方をするのでない限り、M1 ProやM1 Maxの高性能が無駄になりかねないのは確かだろう。

 今回のテストだけからでも、CPUの基本性能がそれほど大きく変わらないとして、GPU性能はコア数にほぼ比例する形で増強されることが明らかになった。ユーザーとしては自分の用途に要求されるGPU性能を考慮して、M1 Pro、M1 Max、そしてそれぞれのGPUコア数のチップを選択すればいいことになる。これは新しいMacBook Proの選択、カスタマイズの基準として有効だろう。

 今後、ベンチマークテスト用のアプリだけでなく、一般のアプリを使ったテストを加えて、総合的な性能をより詳しく評価する記事を掲載する予定だ。

 

筆者紹介――柴田文彦
 自称エンジニアリングライター。大学時代にApple IIに感化され、パソコンに目覚める。在学中から月刊ASCII誌などに自作プログラムの解説記事を書き始める。就職後は、カラーレーザープリンターなどの研究、技術開発に従事。退社後は、Macを中心としたパソコンの技術解説記事や書籍を執筆するライターとして活動。近著に『6502とApple II システムROMの秘密』(ラトルズ)などがある。時折、テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」の鑑定士として、コンピューターや電子機器関連品の鑑定、解説を担当している。

 

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