米AMDは9月30日、2025年までにアクセラレーテッド・コンピュートノードで稼働するAIトレーニングやHPCアプリケーションに関して「AMD EPYC」と「AMD Instinct」アクセラレーターのエネルギー効率を30倍に高めるという目標を発表した。
アクセラレーテッド・コンピュートノードは、科学研究や大規模なスーパー・コンピューター・シミュレーションに使用されるパワフルで高度なコンピューティング・システム。材料科学や気候予測、ゲノミクス、創薬、代替エネルギーといったさまざまな分野で活用されているほか、音声認識や言語翻訳、専門家による推薦システムなどに利用されているAIニューラル・ネットワークの学習にも不可欠であり、今後10年間で同様の用途が期待される。
エネルギー効率30倍という目標は2025年に数十億kWhの電力を節約に繋がり、計算に必要な電力を5年間で97%削減する。しかし、目標の達成には過去5年間に業界全体で達成された総計より2.5倍以上の速さでコンピュートノードのエネルギー効率を向上させる必要がある。同社では、AMDによるESG(環境Environment/社会Social/ガバナンスGovernance)の取り組みの一貫としているとしている。