教習中は服装も決まっている
当然ヘルメットも必須です!
こうして教習予約も入れたことだし、あとは帰宅するだけ、と思いきや、受付の方から教習の服装についての説明が続きます。教習は夏でも長袖長ズボン。これはバイクが転倒した際、肌が露出していると大けがになるからです。次にライディング用グローブもしくは革製の手袋。軍手で代用することは不可だそうで、忘れた場合は当日500円で購入可能とのこと。
そして編集スタッフも初耳で驚いたのがヘルメット。なんとレインボーモータースクール和光ではヘルメット貸し出しサービスをしていないというではありませんか! 「教習費用は自腹と聞いていましたが、ヘルメットを買うだなんて聞いていないですよ」とスタッフに詰め寄る唯さん。我々もこの時、初めて知りました。
教習所側の担当者によると、以前は貸し出しサービスをしていたのですが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、昨年6月頃から貸し出しサービスを延期したのだそう。さらにヘルメットは、ちゃんとPSCマークが入っていないとダメで、いわゆる半ヘルはNG。バイクを買う/買わないが未定の状態でヘルメット購入って……。コロナ禍の影響がこんなところにまで及んでいるとは思いませんでした。
さらに続きます。シューズにも指定があるのですが、望ましいのは「かかとのある」ブーツもしくはライディングシューズで、ハイカットで「かかとのある」靴も可とのこと。逆にダメなのが、ローカットのスニーカー。普通に履いているスニーカーはダメというわけです。ここでも「いや、靴を買うという話、聞いていないんですが」となる唯さん。編集スタッフも初めて聞いて、唯さんに対して申し訳ない気持ちに。
つまり教習開始する1ヵ月後までに、ヘルメットやグローブ、そしてシューズを用意しなければならないということ。ちなみにレインボーモータースクール和光では、ヘルメットやグローブ、シューズの購入の足しになるよう、近接するバイク専門店「和光2りんかん」で使える10%オフチケットが貰えます。これはうれしいサービスです。バイク用品は高いですからね。
最後に、配車の手続き方法についての説明。レインボーモータースクール和光では、FeliCaもしくは教習カードを非接触カードリーダーにタッチし、配車券を受け取るとのこと。ちなみにiPhone内蔵のFeliCaには対応していないそうです。唯さんはモバイルSuicaな方なので、教習カードでタッチ&ゴーすることとなりました。
こうして、教本など一式が入ったブリーフケースを受け取って、入校手続きは終了。ただ備品購入というを除いては……。
ウェア選びは実際に見て決めたほうが安心
入校手続きが終えた唯さんですが、ウェア問題が重くのしかかります。ちょっと顔も暗くなりがち。このまま隣接する「和光2りんかん」でヘルメット選びというのも酷い話ですので、まずはバイク屋さんに行って、色々なバイクに触れてテンションを上げてもらうことになりました。
今回訪れたのは、レインボーモータースクール和光からクルマで30分ほどの距離にある、Honda Dream新座。Hondaグループの教習所の後に、他社に行くのも変ですからね。バイク屋に入るのは初めての唯さん。「色々なバイクがあるんですね。それに思っていたより綺麗」と興味深々の様子です。
唯さんはフルカウルのスポーツバイクがお好みのとのこと。スポーツカーを所有されているということもあり、やはりスポーツ系がお好きなのですね。まずはスカートのままですが、唯さんが取得する予定の普通自動二輪免許で運転できるCBR250RRに着座。さすが幼少の頃、お父様の後ろに座っていらっしゃっただけはあります。
店内にはバイクだけに留まらず、ウェア類も展示されていました。Hondaはバイクだけでなく、バイク用ウェアやグッズも販売しているのです。「こんなものまであるんですか!」と驚きながら、早速チェックする唯さん。その様子は、女子がブティックで品定めしている状況で、まったくもってバイク屋に来た感がありません。
「このジャケットいいなぁ」「このパンツ、バックステッチがHondaの羽のマークみたい」「このグローブ、スキーの時に嵌めるのに似ている!」とあれを見たり、これを見たり。
そしてシューズもチェック。「なんか、このシューズは青ひげ(コンバースのジャックパーセル)みたい」と関心していると、「こちらの商品、春夏の新作でして」と、普段のバイクセールスとは異なるお話をされる店員さん。まるでハウスマヌカン(死語)のようです。
折角なので、試着してもらうことにしました。唯さんが着用しているのは上から「メッシュハイブリットパーカ」(M,L,LL/2万2550円、3L/2万3650円)、「ライディングデニムパンツ」(WM,WL,M,L,LL,3L,4L/1万120円)、「ドライマスターフィットフープシューズ」(23.0cm~28.0cm 2万3100円)の3点。折角なのでHondaの新作バイクにして、唯さんが取得される普通自動二輪でも乗車できるGB350と共にパチリ。さすがファッションモデル、バッチリ決まっているではありませんか! 上のジャケットの色とバイクの色がマッチして、実にトータルコーディネートです。
「メッシュハイブリットパーカ」(M,L,LL/2万2550円、3L/2万3650円)は、フードのセンターをメッシュにしたことで、風で膨らみづらくバタつきを防止した人気のフーディー。唯さんが着用しているのは、今年の新色である「ネイビー/プラチナ」で、さわやかな印象を与えます。
「ライディングデニムパンツ」(WM,WL,M,L,LL,3L,4L/1万120円)は、バックポケットにウイングマークをあしらった赤いステッチが入ったデニムパンツで、膝部分にはソフトプロテクターが入った逸品。これもまた普段の街乗りでもバイクウェアに見えませんね。色はネイビーとブラックの2色展開。
店員さんが春夏の新作と言っていたシューズは、ヒール・くるぶし・つま先部分にインナープロテクター、左足爪先部にシフトパッドを装備。靴紐部分はゴム紐のダミーで、スキーブーツのようなBOAシステムで調整します。ライトグレーのキャンパス地は、優れた防水透湿性を誇るドライマスターFITを採用。機能的な1足に仕上げられています。
着替えをしてテンションが上がった唯さんとスタッフ一同。展示車両に跨ってもらうことになりました。まずはCBR650R(105万6000円)。唯さんの大好きな黒いスポーツタイプのバイクです。「これカッコいい! 素敵! 一度乗ってみたい」と、今日イチの笑顔を魅せてくれました。でもこのバイクに乗るには、大型免許が必要です。
続いて250ccクラスで人気のレブル250。アメリカンタイプのバイクで、ちょいワルっぽい感じが◎。「乗車姿勢もラクなんですよ」と店員さんはブティックモードからバイクショップモードに早変わりして、唯さんにセールスアタックを開始します。
次第に唯さん本人よりも周りのダメなオトナの方が楽しくなってきてしまい「あれ乗って、こっち乗って」と大騒ぎ。グロム125に乗せたと思ったら、Hondaで最も高額なゴールドウィングにまで。本当どれも似合いますし、なによりカワ唯のであります!
こうしてダメなオトナに付き合った唯さん。着替えて元のお姿に戻ることになりました。Hondaグループの教習所に行くのですから、Hondaのウェアで通うのもアリだよね、ということで。
最後に店内を見回したら「免許取得応援キャンペーン」のチラシが。「これ何ですか?」というと、無免許の方がエントリーして1年以内に免許を取得、そして新車でバイクを購入するとキャッシュバックが受けられるというものです。「え? 400ccのバイクを買うと5万円ももらえるんですか? 教習費用の半額じゃないですか!」と驚く唯さん。さらにプロテクターもプレゼントなのだそう。「1年以内に買ったらオトクなのかぁ」と悩みだす唯さんでした。
【次回予告】教習開始! まずはバイクを起こせるか!?
ウェアの問題はまったく解決していませんが、初めてのバイク店を楽しんだ唯さん。免許取得へのモチベーションもアップしたのではないでしょうか? 次回は、最初の教習の様子をレポートします。はたして唯さんはバイクを引き起こすことができるのでしょうか?
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