このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第306回
山根博士のグロスマレビュー
シャオミ「Mi 11 Lite 5G」海外版を1ヵ月使ってわかった使い勝手の良さ
2021年09月25日 12時00分更新
ミドルクラスながらもハイエンドのような使い勝手が魅力
シャオミの「Mi 11 Lite 5G」は最近のスマートフォンとしては軽量な159gの本体に、防水機能も搭載したミドルレンジクラスの製品だ。しかし、スタイリッシュな本体デザインと使い勝手の高いカメラを搭載するなど、スペック以上にお買い得と感じるスマートフォンでもある。日本ではSIMフリーモデルとして販売されているが、筆者も香港でグローバルモデルを購入し、1ヵ月ほど使った。
Mi 11 Lite 5Gはフラットタイプの6.55型(2400x1080ドット)のディスプレーを搭載している。本体厚みは6.8mmとスリムで、背面も同様に平らな仕上げになっており、手に持ってみると「薄い!」と声に出してしまうくらいだ。最近のスマートフォンがいかに重くなっているかを改めて実感してしまう。
ちなみに5Gスマートフォンで160gを切る製品はシャープの「AQUOS Zero」が6.2型ディスプレーで146g、グーグル「Pixel 5」が6型ディスプレーで151g、アップル「iPhone 12 mini」が5.4型ディスプレーで135g。Mi 11 Lite 5Gはこれらのモデルより若干重いものの、ディスプレーサイズは6.55型と大きい。手に持った時の体感的な軽量感は他3モデルよりも強く感じられるかもしれない。
背面のカメラは正方形の台座を2つに分けるデザインで、ちょっとしたアクセントを与えてくれる。グローバル版はFeliCaを搭載していないため、日本モデルにあるカメラ横のFeliCaロゴはない。
本体右側面には指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを備える。ディスプレー埋め込み型ではないものの、実用上はどちらでも大きな差はないだろう。ボタン表面はフラットではなく側面同様丸みを帯びた形状になっているため、指先で振れやすく一瞬でロック解除が可能だ。本体の薄さと相まって、握った時のロック解除もしやすいと感じられる。
本体カラーはミントグリーン、シトラスイエロー、トリュフブラックの3色でこれも日本と同様だ。今回テストしたミントグリーンとシトラスイエローは透明感ある仕上げでさわやかなイメージ。ケースをつけずにそのまま持ち歩きたくなる色合いではないだろうか。このカラーリングはシャオミのいくつかのモデルが採用しており、ここ数年流行りのグラデーション仕上げやつや消し仕上げとは異なる、新しいデザインと言えよう。
OSはAndroid 11ベースのMIUIで、2019年9月時点で最新バージョンは12.5.5。プリインストールアプリはグーグル標準+シャオミ独自のアプリで、そのほかにはNetflixとPUBG、株価関連アプリ程度。余計なものが入っていないのは好ましい。ホーム画面は「クラシック」と「アプリドロワー」に切り替えできる。ディスプレーのリフレッシュレートは60Hzと90Hzの切り替えに対応している。
全体的な使用感はSnapdragon 780G搭載のミドルレンジモデルであり、特に不自由することはないだろう。ハードなゲームは難しいが、カジュアルゲームやSNSなどの利用はまったく問題ない。通信関係ではデュアルSIMに対応しているが、5G+4Gの同時待ち受けとなる。5Gエリアがまだ各国でそれほど広くない状況なので、適時データ通信用のSIMカードを切り替えながら使うのもよさそうだ。
この連載の記事
-
第510回
スマホ
スマホは高くない! 2万円台で買えるオススメ格安エントリースマホ4選 -
第509回
スマホ
着せ替えスマホ「CMF Phone 1」はカスタマイズが楽しいが実用面での弱点もあり -
第508回
スマホ
たたんでも極薄9.2mm! 世界最薄折りたたみスマホ「HONOR Magic V3」を試す -
第507回
スマホ
シャオミの「Redmi Note 13 Pro+ 5G」は2億画素カメラに防水防塵など必要な機能が揃って6万円以下 -
第506回
スマホ
Galaxy Z Fold Special Editonを最速レビュー! 厚さ10.6mmの薄型折りたたみスマホ -
第505回
スマホ
シャオミの折りたたみ機「Xiaomi MIX Fold 4」は閉じても9.47mm! ライカカメラ搭載の激薄機をレビュー -
第504回
デジタル
唯一無二の3つ折りスマホ「HUAWEI Mate XT Ultimate Design」を早くも触った! 40万円の価値アリ! -
第503回
スマホ
シャオミのフラッグシップキラー「POCO F6 Pro」はハイパワー、急速充電、カメラのエモさが魅力 -
第502回
スマホ
vivoのカメラフォン「X100 Ultra」はカメラグリップでコンデジに変身する -
第501回
スマホ
1型センサーで世界一カメラのファーウェイスマホ「Pura 70 Ultra」はデジカメとして使いたくなる -
第500回
スマホ
サムスンの指輪型デバイス「Galaxy Ring」を使って変わった健康への意識 - この連載の一覧へ