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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第147回

アップル製品ラッシュふたたび?

2021年09月13日 19時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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 アップルは9月8日、秋のイベントの告知を開始しました。米国太平洋夏時間9月14日午前10時から。日本時間は9月15日午前2時からの開催となります。

 今回の告知メールには、「California Streaming」(日本語では最新作をカリフォルニアから)とタイトルが付けられていました。昨年同様、オンライン開催となり、アップル公式サイトもしくはApple TVから視聴することができます。

 今回も告知ページのAppleロゴはARコンテンツになっており、写し出すとAppleロゴの内側に入ることができる仕掛けです。なんともARグラスの世界を彷彿とさせますが、この話はまた別にしておきましょう。

昨年上手くいった、3ヵ月連続オンラインイベント

 パンデミックの環境でApple Parkに世界中の記者を集めてのイベントは難しい。この判断は2021年も維持されており、3月のイベント、WWDCと、普段リアルで展開してきたイベントは2020年同様、オンライン開催とされています。

 もともとアップルは6月をけどに従業員を再びオフィスに呼び戻そうと考えていましたが、ワクチンが行き渡っても再び感染が拡大する状況が続いており、結局2022年になるまでオフィスワークへの復帰は延期されています。

 グローバルで見ても、まだ感染拡大が収束していなかったり、ワクチン接種証明などの環境整備が済んでいないことから、リアルイベントを実施できる可能性は限りなく低いといえます。

 改めて昨年のイベントを振り返ると、

2020年9月: Apple Watch Series 6、Apple Watch SE、新しいiPad Air、新しいiPad、Apple One

2020年10月: iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max、MagSafeアクセサリ、HomePod mini

2020年11月: M1を搭載したMacBook Air、13インチMacBook Pro、Mac mini

 というラインアップで製品全般をアップデートしました。その後もAirPods Maxがクリスマス前に発表され、2021年に入ってからはイベントでiPad Pro、iMacがリリースされました。

 アップルは2021年第1四半期決算から、連続してその四半期の最高の売上高を更新し続けており、特にパンデミックによるテレワーク需要でiPadとMacが急伸。5G対応のiPhoneも買い替え需要を誘い、ここに来てApple Watchも力強く成長しています。

 もともと2020年に大幅な製品の刷新を予定していたとはいえ、供給不足こそ向かい風になりましたが、予測を上回るパフォーマンスを発揮し、プロダクトとマーケティングの戦略が的中したと見ることができます。

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