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ソニー「wena 3」の革新性を取り込んだ! シチズン異色のスマートウォッチ

2021年08月23日 09時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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シチズンの「CITIZEN COLLECTION wena 3 搭載モデル」として新しくラインナップに加わった「AT2497-54E」

 シチズン時計(以下、シチズン)がスマートウォッチカテゴリー「CITIZEN Smart Watch」の新製品として、ソニーのスマートウォッチ「wena 3」を最初から搭載する、異色のラインナップを発売した。今回は新しく6機種が出揃う「CITIZEN COLLECTION wena 3 搭載モデル」の中から、クロノグラフ腕時計をヘッドとした「AT2497-54E」の実機をレポートする。

テーマはアナログとテクノロジーの融合

 コレクションのスタンダードモデルに位置付けられるAT2497-54Eは、価格が6万6000円。ベゼルのアクセントカラーが違うバリエーションのAT2498-51Eもある。

 シチズンでは本機を開発する際、「アナログ×テクノロジー」をテーマに掲げながら、同社のスマート機能を持つ腕時計とwena 3との「融合」を深めることを強く意識してきた。wena 3のテクノロジーとデザインから受けるインスピレーションを元に、新しいバンドも開発。手首と自然に馴染む快適な装着感を実現した。シチズンとソニーのwenaがこれまでに商品化してきた“コラボモデル”よりも、一体感に磨きをかけている。

ソニーのスマートウォッチバンド「wena 3」を搭載。大型の有機ELディスプレイに活動量など様々な情報が表示できる

 「光発電Eco-Drive(エコ・ドライブ)テクノロジー」に対応するクロノグラフ搭載のウォッチヘッドは、新しく本機のために開発した。文字盤は全体にボーダーパターンを配置して、その上に極光仕上げを施している。スポーティな雰囲気のルックスだ。夜間でも時刻表示が直感的にわかるように針とインデックスは夜光対応とした。

文字盤にボーダーパターン、ベゼルにはアクセントカラーを配置する

 反時計回りに回転する逆回転防止ベゼルは、0〜15分の範囲にアクセントカラーを配置した。AT2497-54Eのアクセントカラーは上品なブルー。ブラックとのコンビネーションが映える。

夜間でも時刻が見やすい夜光針とバーインデックスを搭載

 ウォッチヘッドは光発電Eco-Driveテクノロジーにより、室内の蛍光灯の灯りでも充電が可能だ。例えば身に着けて室内にいるだけでも、バッテリーがチャージできる。そのため、わずらわしい“ケーブルによる充電は不要”である。

ウォッチヘッドは11ミリ、wena 3が8〜9ミリ前後のサイズ厚みとなる

 AT2497-54Eは本体の質量が約137g、ケースが11ミリとスリムだが、wena 3にも7〜8ミリ前後の厚みがある。肌に触れる内側には心拍センサーを内蔵するブロックもあるため、通常の腕時計とは少し装着感が異なっている。

wena 3は心拍センサーを搭載している

 バックル部分にあたるwena 3は、光発電Eco-Driveによるチャージができないため、別途ケーブルによる充電が必要。バッテリーの充電にはwena 3専用のケーブルを使う。連続動作時間の目安は約1週間。

側面にリュウズとボタンを配置する

 右側面にはリュウズと、その上下に時計の各機能を操作するためのボタンがある。6時の位置のサブダイヤルに時刻を刻む秒針を置いたデザインもユニークだ。メインの長い針はクロノグラフの秒針として機能する。

 スマートウォッチのAT2497-54Eを構成するウォッチヘッドとwena 3の防水機能は、ともに5気圧防水とうたっている。

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