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Xperia温故知新! 波瀾万丈な歴史を紐解く 第80回

スーパーミッドレンジモデルと称された「Xperia XA1 Plus」はコスパ良しのXperiaだった

2021年08月13日 10時00分更新

文● 君国泰将 編集● ASCII

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 今回紹介する、国内で発売されなかったXperiaのグローバルモデルは、2017年第4四半期に登場した「Xperia XA1 Plus」です。モデル番号は「G34xx」。

 2017年に開催された国際コンシューマ・エレクトロニクス展「IFA 2017」で発表されたミドルレンジのスマートフォン「Xperia XA1」シリーズのひとつで、スペックを強化した「スーパーミッドレンジモデル」として登場しました。

 ディスプレーサイズは、約5型(1280×720ドット)であった「Xperia XA1」から、5.5型フルHD(1920×1080ドット)へと大型化かつ高精細化されました。スペックはSoCialがMediaTekのHelio P20(2.3GHz+1.6GHz、オクタコア) 、メモリーは3/4GB、ストレージは32/64GB。外部ストレージは最大256GBのmicroSDXCカードに対応。OSはAndroid 7.0 (Nougat)を搭載しています。バッテリー容量は、Xperia XA1の2300mAhから3430mAhへと大幅に容量がアップ。急速充電やバッテリーの劣化防止技術も採用されており、電池持ちにも期待できました。

 本体サイズは約75×155×8.7mm、重さは約190g。かなり大きく、重くなり、徐々に最近のスマホに近づいていることがわかります。

 デザイン面は、2.5D仕様のガラスパネルを採用し一体感のあるラウンドフォルム。高輝度・高純度の「ALKALEIDO」を採用し、鋭角的なボディーラインを持たせています。また、ディスプレーには硬度9Hの耐衝撃性を備えたGorilla Glassを備え、シャープでコントラストの綺麗な映像となる「モバイルBRAVIAエンジン2」を搭載しています。

 カラーバリエーションは、ブラック、ゴールド、ブルーの3色展開。ベゼルはそれぞれのカラーと同色で一体感があります。

 リアカメラは、単眼ながら2300万画素でセンサーサイズは1/2.3、広角24mm、F2.0のレンズを採用しています。LEDフラッシュを備え、5倍クリアイメージズーム、8倍デジタルズームや、ハイブリットオートフォーカスが利用できました。フロントカメラは800万画素で、この数字は今も変わりません。焦点距離は23mm、F2.0となり、セルフィー向きと言えるでしょう。

 そして、ハイエンドモデルにしか搭載されていなかった指紋センサーを搭載。電源ボタンと指紋センサーはひとつに統合されて、そのほかはボリュームキーとカメラキーを備えているものの、防水防塵には対応していませんでした。そのほかUSB Type-C端子や上部にはイヤホンジャックも。

 2017年のミッドレンジモデルとしては、5型の「Xperia XA1」、6型の「Xperia XA1 Ultra」がラインナップされていましたが、その間を埋めるべく投入されたモデルが「Xperia XA1 Plus」でした。

 高解像度なディスプレーに、上位モデルと同じ指紋センサーを搭載し、バッテリーも大容量になるなど、大きく使い勝手が向上。特徴的だったディスプレー両サイドの狭ベゼルはなくなって、重量が増すなどのトレードオフもありましたが、操作性もよく非常にコストパフォーマンスの高いモデルでした。

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