讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」は、「シビ辛麻辣(マーラー)担々うどん」を7月27に発売。夏の暑さを爽やかな辛さで乗りきることをコンセプトにした夏うどん。
濃厚なゴマ香る冷製担々スープに本場四川風のコク深い辛みと花椒(ホアジャオ)のシビれる辛さをきかせたという、冷たいタイプの担々うどんです。並サイズ690円。温タイプはありません。
「シビ辛」ときいても、花椒をきかせたシビ辛系のグルメはここ数年トレンドなのでそこまで珍しくはありませんよね。ところがこの「シビ辛麻辣担々うどん」、単純にシビ辛をきかせただけではなくて、中華の香辛料を使用し、全体的なバランスを考え尽くしていて、セルフのうどん店が出す中華系うどんのレベルを超えています。
まず、構成をみていきましょう。担々麺といったら肉味噌。それとゴマをきかせたスープですね。丸亀製麺の「シビ辛麻辣担々うどん」は、肉味噌に華料理には欠かせないピーシェン豆板醤の旨みを使用し、花椒の風味を合わせてシビ辛に。肉味噌といってもただのそぼろではありません。
また、ごまの風味をきかせた特製の担々スープは隠し味に練りからしを加えることで、酸味をプラス。さらに、香味を効かせたラー油と、焦がしにんにくのパンチが特徴の黒マー油を、香ばしく、コク深い辛さに仕立てています。
トッピングもこだわりあり。ゴマ油をからめた小松菜ナムル、シャキッとした歯触りのザーサイ&白ネギを加えています。うどんのトッピングでザーサイって珍しいですよね。
食べ方のオススメとしては「全部混ぜ」だそうで、そのとおりに混ぜて食べてみたところ……。むっちゃおいしい~、なにこれすごい完全に中華。
花椒の華やかな香りやピリピリする刺激、そして豆板醤の辛さと、シビ辛がきいているのはもちろん、スープのゴマのうまみやコク深さ、肉味噌の食感など、複雑な旨味が混ざり合っていつもの和のうどんからは想像もつかない別方向の味の広がりです。油もたっぷり入っていて全体的にドロっとなるため、太くてもちもちのうどんにしっかり絡んできます。シャキシャキ食感のザーサイやネギが食感のアクセント。
開発を担当したトリドールの浦郷さんは、ラーメン業態も担当したことがあるため中華の知見を持ち合わせて本商品の開発にあたったとのこと。着想から足かけ3年、開発1年。最もこだわったポイントひとつは、スープとうどんとの一体感。うどんは基本は澄んだおつゆでいただく和の料理。ですが、中華の持ち味を活かせる、スープが麺にしっかり絡む担々うどんを開発するために、油の加減、全体的な粘度を計算して、冷うどんにした時にしっかり絡んでおいしく食べられる「シビ辛麻辣担々うどん」が実現したそうです。
濃厚なスープだけど、それに負けずうどんの弾力や良さが活かされいてアッパレ。中華のおいしさでちょっとした旅行気分に浸れました。1杯690円の価格設定が安いと感じるくらいに開発にも力が入った一杯。シビ辛系が好きな人は食べない手はありません!
※記事中の価格は税込
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