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ゲーム性能とともにGPUクーラーが大幅パワーアップ! GIGABYTE「GV-N307TGAMING OC-8GD」ではじめる快適ゲーミング

文●藤田 忠 編集●北村/ASCII

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DXR対応の高負荷ゲームタイトルをプレイ

 続いてはリアルタイムレイトレーシング(DXR)に対応するゲームタイトルの「バイオハザード ヴィレッジ」と、「サイバーパンク 2077」を試していこう。

 最高画質+DXRを効かせた状態でフレームレートを計測。「バイオハザード ヴィレッジ」はプリセットの「限界突破」を選択したうえで、レイトレーシングを「オン」、各種設定を「高」に設定。さらに「アンビエントオクルージョン」なども「オン」の状態にしている。重量級となる「サイバーパンク 2077」の画質設定は、レイトレーシング以外が最高のプリセット「ウルトラ」と、レイトレーシングを効かせた「レイトレーシング:ウルトラ」を選び、DLSSは「バランス」に設定して実行している。テスト解像度やフレームレートの記録は、これまでと同じだ。

「バイオハザード ヴィレッジ」のフルHDでのフレームレート(単位:fps)

「バイオハザード ヴィレッジ」のWQHDでのフレームレート(単位:fps)

「バイオハザード ヴィレッジ」の4Kでのフレームレート(単位:fps)

 「バイオハザード ヴィレッジ」はレイトレーシングを効かせても、そこまで重たくなく、フレームレートも60fpsを超えていれば快適にプレイできる。GeForce RTX 3070 Tiは、4K解像度の最小1%(パーセンタイル点)はギリギリの値だが、60fpsでのプレイを楽しめる。リアルタイムレイトレーシングなどから生み出されるリアルな描画での恐怖は、高精細なWQHDや4K解像度で体験してもらいたいところだ。

「サイバーパンク 2077」のフルHDでのフレームレート(単位:fps)

「サイバーパンク 2077」のWQHDでのフレームレート(単位:fps)

「サイバーパンク 2077」の4Kでのフレームレート(単位:fps)

 重量級となる「サイバーパンク 2077」だが、レイトレーシングがオフならフレームレートは、フルHD解像度で平均100fpsを超え、最小1%(パーセンタイル点)も78.3fpsと60fpsオーバーをクリアーしている。WQHD解像度もギリギリだが、フレームレートが約10%アップしているGeForce RTX 3070 Tiなら、若干余裕を持ってプレイできる。

「サイバーパンク 2077」のフルHD、レイトレーシングでのフレームレート(単位:fps)

「サイバーパンク 2077」のWQHD、レイトレーシングでのフレームレート(単位:fps)

「サイバーパンク 2077」の4K、レイトレーシングでのフレームレート(単位:fps)

 最高画質となる「レイトレーシング:ウルトラ」(DLSS バランス)時も同様で、フルHD解像度なら平均84.3fpsと、「サイバーパンク 2077」の世界を、レイトレーシングを効かせた状態で堪能できる。

大型化は伊達じゃない!
最大TGP320Wでも60度台を維持

 GeForce RTX 3070 Tiを搭載するGV-N307TGAMING OC-8GDは、Power Limit(TGP)が定格310W、最大320Wに設定されたオーバークロック仕様だが、GPUクーラーのヒートシンクや3連ファンの大型化で、冷却面を大幅に強化している。ここからは、そんなGPUクーラーの冷却面や静音性などをチェックしていこう。

 まずは、「3DMark」の「Time Spy Extreme Stress Test」を実行。「HWiNFO64 Pro」を使って、GPUコア(GPU Temperature)や、ホットスポット(GPU Hot Spot Temperature)、GDDR6X(GPU Memory Junction Temperature)の温度を記録した。

GeForce RTX 3070 Tiの温度推移(単位:℃)

GeForce RTX 3070 Tiの温度(単位:℃)

GeForce RTX 3070の温度推移(単位:℃)。GDDR6は、温度を読み込めないので除外

GeForce RTX 3070の温度推移(単位:℃)。GDDR6は、温度を読み込めないので除外

 GeForce RTX 3070 Tiは、テスト実行中の最高値でも66.7度と60度台を維持しており、テスト後半5分間の平均値も65.49度になっている。また、高発熱なGDDR6XメモリーとGPUコアのホットスポット温度も70度台に抑え込んでいる。Power Limitの最大値が50W低くなる270WのGeForce RTX 3070も同様にテストしたが、大型化したGPUクーラーの効果は明らかだ。

 ただ、「Time Spy Extreme Stress Test」や各種ゲームテスト中のGeForce RTX 3070 Tiのファン回転数は2000rpm(80%前後)近くに達していた。ちょっと気になったので、PCケースに収めた状態を想定してビデオカード側面中央から上に30cm離れた位置で騒音値を計測すると、ファンが停止している状態から約6dBAアップした42.3dBAになった。

 騒音値は40dBAを超えると耳につくようになる。GeForce RTX 3070 Tiも、PCケースに収めれば、40dBAは切ると思われるが、この辺は組み合わせるPCケースの静音対策と、エアフロー次第だろう。

騒音値の結果(単位:dBA)

満足感の高いGV-N307TGAMING OC-8GD

 冷却性能が高められ、TGP320Wをしっかりと冷却できる性能を備えた大型化されたヒートシンク&3連ファンを備える「WINDFORCE 3Xクーリングシステム」に、GeForce RTX 3070からアップし、より快適にゲームを楽しめるようになったゲーミングパフォーマンス。さらに登録することで4年間に延長される保証期間と、GV-N307TGAMING OC-8GDは、数あるGeForce RTX 3070 Ti搭載ビデオカードのなかから、おすすめと言える。

GeForce RTX 3070 Tiを搭載したGIGABYTEのGV-N307TGAMING OC-8GD

 今回比較に使用したGeForce RTX 3070を搭載したGV-N3070GAMING OC-8GDの、ここ最近のパーツショップや家電量販店の価格は12万円前後と、GV-N307TGAMING OC-8GDの最新の最安値と並んでいる。そのため、狙いはGV-N307TGAMING OC-8GDに絞っていいだろう。

【価格.com 価格比較】

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