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遠藤諭のプログラミング+日記 第92回

ブロックdeガジェット by 遠藤諭 #4

ファミコン! みんなこれで大きくなった

2021年07月16日 09時00分更新

文● 遠藤諭(角川アスキー総合研究所)

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 「ブロックdeガジェット by 遠藤諭」の#4が公開されました。今回つくったのは、1983年7月に任天堂が発売した《ファミコン》こと《ファミリーコンピューター》です。

 「1万4800円という低価格なのにゲームセンターとソックリにまったくギクシャクすることなく動くゲーム! はじめは子どもだけがそれに気づいていた。他社PCやゲーム機がZ80に対して、ゲームで有利なカスタム6502を採用した設計センスは、いま見ても唸らされる。その提供元リコーとは、パソコンの年間出荷数が数十万台の時代にはじめから300万台をにぎっていたという大胆な戦略もしだいに明らかになっていきました」

 今回も、ナノブロック、またはプチブロックのどちらでもOKなのですが、動画では、やや大きめで撮影しやすいプチブロックを使っています。難易度的も★★なので、「自分も作ってみたい」という人のために全体的な流れを紹介したいと思います。

 使うピースはこれですべてです。ピースの集め方についてはあとで述べますね。

 まず、いちばんベースになる部分のブロックを用意。

 こんなふうに並べます。この上にどんどん積んでいきます。

 2層目をつみます。完成時に見えない部分は空洞になっていることがある点に注意してください。

 3層目です。

 3層目追加。本体前面のラベルになる部分。コントローラのボタン以外の平面になる部分を置きます(1✕1チップは希少なため長いピースを縦方向に埋めます)。

 3層目さらに追加。ファミコンの最大の特長といえる十字ボタンが残念ながら表現されておらず。なんとボタンは3つの黒い点になってしまいます。これも1✕1ピースが貴重なので長いピースを埋める感じで配置。

 4層目を積む。

 4層目追加。ボタン類を配置。コントローラも1層積みます。

 コントローラをもう1層積みます。

 さらに1層、コントローラの上のフチの赤い部分を積んで完成!!

 これよりも1ピースでも欠けると成立しないギリギリでファミコンを作ったつもりなんですが、ファミコンに見えますよね? 動画の中では、「バッチリできました」なんて言っていますがやや言い過ぎかもしれません。今回も、実物と比べるとかなり違う部分もあり。

 ところで、これで使うピースをどうやって集めたらいいか? 実は、とても便利なパーツ検索サイトが用意されています。ナノブロックは、《NanoBlock Kit Search》。プチブロックは、《プチブロック便利リスト》 というサイト。この場を借りて、すばらしいサイトの公開してくださった方々に感謝です。NanoBlock Kit Searchは、たくさんの方々の情報提供で成立しているそうです。

 ということで、今回もごちゃごちゃ言いながら、1つ1つのピースを組み合わせていく動画は以下からご覧ください。

 さて、次回は、1987年に発売された“国産PC市場もっとも熱い!マシン”と私が考えるシャープの《X68000》です。


「ブロックdeガジェット by 遠藤諭」:https://youtu.be/zpDvXI5gfxY
再生リスト:https://www.youtube.com/playlist?list=PLZRpVgG187CvTxcZbuZvHA1V87Qjl2gyB
「in64blocks」:https://www.instagram.com/in64blocks/

オープニングより

 

遠藤諭(えんどうさとし)

 株式会社角川アスキー総合研究所 主席研究員。プログラマを経て1985年に株式会社アスキー入社。月刊アスキー編集長、株式会社アスキー取締役などを経て、2013年より現職。角川アスキー総研では、スマートフォンとネットの時代の人々のライフスタイルに関して、調査・コンサルティングを行っている。「AMSCLS」(LHAで全面的に使われている)や「親指ぴゅん」(親指シフトキーボードエミュレーター)などフリーソフトウェアの作者でもある。趣味は、カレーと錯視と文具作り。2018、2019年に日本基礎心理学会の「錯視・錯聴コンテスト」で2年連続入賞。著書に、『計算機屋かく戦えり』(アスキー)、『頭のいい人が変えた10の世界 NHK ITホワイトボックス』(共著、講談社)など。

Twitter:@hortense667
Facebook:https://www.facebook.com/satoshi.endo.773

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