カメラを活用する自動テキスト翻訳
カメラと連動する「テキストの認識表示」は、とっさに外国語のテキストを日本語に翻訳したい時に役立つ機能だ。撮影済みの写真、またはiPhoneのカメラを翻訳したいテキストに向けて、ポップアップするメニューから「翻訳」を選択する。
翻訳の精度は、iOS標準の翻訳システムに依存する。また英語にフランス語、中国語を含む7つの言語から日本語への変換は可能だが、2021年7月時点では、日本語から各言語への翻訳ができない。AndroidのGoogleレンズによる外国語翻訳にどれだけ早くキャッチアップできるか、今後の進化に注目だ。
あのiOS定番アプリがリニューアル
iOS標準の定番アプリのいくつかがリニューアルされる。例えば写真アプリの「For You」タブに搭載される「メモリー」から、写真の雰囲気に合う楽曲をApple Musicの数千万のライブラリから自動選曲してBGMとして付けてくれる「メモリーミックス」が面白い。
作成された音楽付きスライドショーをAirPlay 2により、リビングルームの大画面テレビにつないだApple TV 4Kに飛ばして表示できる。旅行やイベントの想い出を大きな画面で振り返りたいときに使える。
天気アプリはビジュアルがリッチになるだけでなく、体感温度、湿度など天気に関連する情報の種類と量に厚みが増す。夏場の健康管理には欠かせないUV指数の情報が役に立つ。気圧病に悩む筆者にはiPhoneでその日の気圧を素速くチェックできるようになることもありがたい。
マップアプリは、3D表示による地図の情報量が豊かになる。詳細なマップ情報については米サンフランシスコのベイエリアなど、アメリカの大都市から順に世界の各都市にロールアウトを予定する。日本の街でもマップのフル機能が使えるようになる機会が待ち遠しい。

この連載の記事
-
第22回
Apple
仕事&エンタメに無双の活躍!macOS Montereyパブリックベータを試す -
第21回
Apple
iPadとMacの境界がさらに曖昧になる「iPadOS 15」パブリックベータの注目点 -
第20回
Apple
アップル次期macOS「Monterey」成熟が楽しみなパブリックベータ注目ポイント -
第19回
Apple
アップル「iPadOS 15」は日本語の手書き文字認識に対応で、仕事にも勉強にも便利 -
第17回
Apple
Apple Watch「新watchOS 8」パブリックベータ、集中モードやマインドフルネス試した -
第16回
iPhone
iOS 15のパブリックベータが広くインストール可に 新機能「集中モード」に注目 -
第15回
iPhone
iOS 15/iPadOS 15のパブリックベータが登場 -
第14回
Apple
アップル担当者に聞くwatchOS 8に初搭載「マインドフルネス」アプリの効果 -
第13回
Apple
WWDC2021 トピックの時間配分から浮かび上がるアップルのプライオリティ -
第12回
Apple
Apple Musicに「空間オーディオ」登場! 楽しむ方法を徹底解説 - この連載の一覧へ