iOSやmacOSの進化が見えた！ 「WWDC21」特集 第18回

iPhone「iOS 15」パブリックベータを体験！ 即戦力になる機能はこれだ

FaceTimeの起動後にコントロールセンターを開くと、ポートレートモードとマイクモードの選択メニューが現れる

FaceTimeがビデオミーティングにも使いやすくなる

　FaceTimeアプリの音声が空間オーディオ対応になったことで、自然な広がりが感じられる。さらに複数人数が参加するグループ通話の場合、画面に表示される話者の位置から声が聞こえるようになる。画面の大きなiPadやMacで活きてくる機能だ。

　これまでにもFaceTime通話の際に自分の顔をミー文字のキャラクターに変えたり、全体をアニメーション風にフィルタリングすることはできたが、iOS 15からフロントカメラによる撮影時に、ポートレートモードで話者の背景画像がぼかせるようになる。

　さらに通話音声を加工する「マイクモード」も新設される。話者の背後で環境ノイズがうるさく響いている場所でも、人の声だけに集中してピックアップする「声を分離」モードが便利だ。コントロールセンターから、機能のオン・オフを選択する。筆者も試してみたところ、テレビの音声を背に通話する家族の声だけがクリアに聞こえる。ただ、どことなく音が響かない部屋でしゃべっているような不自然な感じもある。むしろ周囲の音も相手に聴かせたい場合には、マイクモードを「広範囲」に選んでもいい。

ポートレートモードをオンにすると背景ぼかしが使える