梅雨時スペシャルの後編は室内猫。といっても毎月撮ってる「保護猫シェルターqueue」。窓が大きくて明るい上にうちから近いのでいつもお世話になってます。ありがとうございます。
で、最初は1億画素の中判カメラ(要するに、35mmフルサイズよりさらにデカいセンサー)、「GFX100S」で撮ったおでこの模様が特徴的な猫(行く度に名前を教えてもらうのだけど、まったく覚えられなくて申し訳ない。ちなみに人の名前も覚えるの苦手です)。右にちょっと写ってるのが店長さん。
GFX100Sは超高性能超高画質で100万円コースという名実共にハイエンド機。一度触ると欲しくなるので、いっそ触らないのが吉、というレベルなのだった。
続いて35mmフルサイズセンサー搭載のフラッグシップと言えばソニーの「α1」ってことで、こちらへとことこ歩いてくる子猫を。
あと、α1らしさが足りないってことでボツになったなんてことないカットだけど、写真としては子猫の様子をそっと見守ってる感が出てて好き。チルト式モニターだとこういうアングルをさっと狙えるからいい。まあα1もフラッグシップのお値段なのでおいそれとは手を出せないけど、財力がある方はぜひ。画質・速さ・サイズなど総合力では今のところこれがトップかと思う。
ソニーでもうひとつ、α7Cで。シグマの24mm F3.5はメチャ寄れる広角レンズ。だからくつろいでる子猫にぐぐぐっと寄って至近距離から撮ろうとしたら、うにゅっと左前足が出てきてレンズをぐいっと押したのだった。画面中央から下に黒い影が映ってるけど、これ、レンズに押しつけてる左前足なり。
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ピントも合ってないんだけど、撮ろうと思ったら急に近寄ってきて左前足でペシッとやられたのである。レンズに足が当たった瞬間にシャッターを切った。面白かったのでここでお披露目。2021年2月 ソニー α7C
もうひとつフルサイズセンサーカメラから、パナソニックの「S5」。この連載では70-300mmの望遠ズームをメインに紹介したのでここは20-60mmの標準ズームレンズで撮ったものを。何しろ、これである。ケージの中にあるハンモックっぽいベッドから身を乗り出した黒猫の姿があまりに可愛かったのでバリアングルモニターを開き、下から見上げたカットを狙ってみた。
黒猫三兄弟のうち1匹はケージから外に出たいのだけど、うまくいかない。なんとか上半身を乗り出すのだけど、つかむところがなくてもがいてる。それを見かねたお客さんが、ここを手がかりにしていいよと左手を差し出したのでその瞬間。
無事、転がり出ることができたのだった。足先だけが白くてふさふさの黒猫ってもうそれだけでヤバいよね。
最後になったけど、冒頭写真はAPS-Cサイズセンサーの一眼レフ。ペンタックス K-3 IIIである。
いやあ、久しぶりに一眼レフを使ったら、なかなか感覚が戻らなくて苦労した。すっかりミラーレス脳になってるなあと自覚したのであった。
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筆者紹介─荻窪圭
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老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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