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第5回 『ビビッドアーミー』戦場日誌

クロワらしい疾走感のある楽曲!

クロワ役の声優の香里有佐さんが熱唱!「コマンド・ミー!」の収録現場に潜入

文●ASCII

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元ヤンというところをベースに、攻撃的な曲にしようと思いました

164(イチロクヨン)氏プロフィール

2008年にVOCALOIDを使用した楽曲「shiningray」をニコニコ動画に初投稿。以降、VOCALOIDのプロデューサーとして、また楽曲提供など、ネット内外で幅広く活躍している。
代表作は「天ノ弱」など。ほかのアーティストへの楽曲提供なども積極的に行なっている

――今回、作詞作曲をされた「コマンド・ミー!」ですが、かなりアップテンポで疾走感のある印象を受けたのですが、クロワのどういうところからこの曲を考えられたのでしょうか?

164氏(以下、敬称略):最初にキャラクターの設定をいただいた時に、元ヤンであるとか、教官であるとか、人との距離が近いであるとか、いろんな要素があったんですね。

 ただ、それを全部拾っていくと情報量が多いかな、と思ったので、基本的に元ヤンというところをベースに、攻撃的な曲にしようと思いました。歌詞は、元ヤンかつ教官というところを押し出していった感じですね。

――今回の曲で注目してほしいところはどこでしょうか?

164:この曲の歌詞なんですけど、クロワのバナーに「司令、ご命令を」というものがあったんですね。これを曲に落とし込もうと、曲中の目立つ部分に置いているところに注目してほしいですね。

――ちなみに作曲をする際に、どういった機器を使ってらっしゃるのでしょうか?

164:基本的に僕はMac Proを使って作曲していますね。あと機器といえば、オーディオインターフェイスのRMEの「Fireface UFX II」です。ほかにもギターやベースですね。

――ギターなどで先に曲のラインを作って、それから打ち込むという感じでしょうか?

164:普段作り始めるときは、Cubase(キューベース※)を使っていますが、いきなり打ち込み始めます。基本的に、ボーカルかドラムから作っていく感じですね。僕はギターが一番得意なんですけど、後からどうにでもなると思っているので、得意なものは後に回します(笑)。

 ただ、翌日までに曲を作ってほしいといった急ぎの時は、ギターと鼻歌で作るときもありますね(笑)。

※音楽制作ソフトウェア

――ボカロ曲として作曲する時と、実際に人が歌う曲として作曲する時で違いなどあったりするのでしょうか?

164:違いはないですね。ただ、どちらも音域に気をつけるようにしています。10年ぐらい前までは、音域はあまり気にせず、すごく高いキーの曲を作っていました。ただ、「天ノ弱」(※)の前ぐらいから、ボカロの音域も気をつけるようになって。

 ボカロがちゃんと声を張っているところに、音域をあわせるようにしたんです。人間の時もそれと同じで、音域を先にお伺いして、そのキーに収まるようにメロディーを書いています。

 あと、ボカロにしても、提供する曲にしても、“早口にしない”という点は気をつけてますね。

※2014年11月11日に発表したボカロ楽曲。

――今回の曲は、わりとアップテンポに感じたんですが。

164:180か、190BPM(※)ぐらいですね。

※Beats Per Minute(テンポの単位)

――そこまでちゃんと歌えると考えて?

164:そうですね。歌えるだろうと考えて今回の曲は作曲しています。

――作曲や作詞をする際にとくに気をつけていることを教えてください。

164:今は仕事の比重としてほかのアーティストへの楽曲提供が多いんですが、以前はボカロPとして曲を書く時はRockを中心に。楽曲提供では、いろいろな曲ができるということを見せた方がいいかなと思って、いろんなタイプの曲を作っていました。そういうところは、今も気をつけているかもしれないですね。

――今回の楽曲はゲームのBGMとしても流れますが、そういう点で気をつけたことを教えてください。

164:過去にもゲームで流れる歌モノの曲を作曲したことはあるんですけど、その時も今回も、リフものにしています。リフものというのは、同じモチーフの1つフレーズを何度も繰り返して使う手法なんですけど。

 ゲームのBGMの場合、AメロとBメロとサビでガラッと展開を変えても、例えば曲調がBメロでいきなりしっとりして、サビでいきなり盛り上がってなどしても印象に残らないと思うんですよ。

 僕はゲーム音楽が結構好きで、そういうところからも学んで、ゲーム音楽は1つのモチーフで情報量を絞って、それをうまくどう使い回すかというところに重きを置いています。今回もそういう風に、メインリフがあって、それを何度も使うようにしています。

――先ほど、歌詞の注目ポイントをお聞きしたのですが、BGMとしてはいかがでしょうか?

164:作曲する際に、僕が楽器の中で一番こだわっているのがドラムなんです。ボカロを始めたくらいからずっとドラム音源の「Addictive Drums」を使っていて。今は、「Addictive Drums2」なんですけど。

 ずっとそれを使っていいて、秘伝のタレじゃないですが、一番最初に音を作ったものをちょっとずつ直して、直してってずっと使い続けているんですよ。ドラムの音は結構自信があるので、カッコいいドラムの音を聴いてもらえればなと思います。

――どういう環境で曲を聴いてほしいといったことはありますか?

164:ミュージシャン的にはスピーカーで聴いてもらうのが一番なんですけど、僕もスピーカーで音楽鑑賞とか普段しないですからね(笑)。PCやiPhoneのスピーカーで、気軽に聴いてもらえればいいと思います。ただ、イヤホンで聴けばギターがL、Rに振ってあるので、迫力あるサウンドで楽しめると思います。

――ちょっと話はそれますが、最近買ったお気に入りのデジタルガジェットはありますか?

164:ガジェットになるかわからないんですけど、「Amazon Echo Dot」ですね。家に子供がいるんですけど、外に出る時に、子供を抱っこしたままエアコン消して、テレビ消して、電気消してっていうのがすごく面倒だったんですよ。

 家の壁スイッチの配線をAmazon Echo対応のものに変えて、テレビはもともと対応しているし、エアコンのリモコンも記憶させて、家を出るときに「アレクサ、バイバイ」って言ったら全部消えるようにしました。子育てに役立っています(笑)。

――最近購入された作曲に使うガジェットなどはありますか?

164:作曲用としては、ハードではないんですけど、ソフトシンセを大量に購入していますね。三味線とか、尺八とか、いろいろな音が使えるように用意しています。一個一個が結構な値段をしてしまうので、DTM(※)ってめちゃくちゃお金かかりますね(笑)。

※Desk Top Music

――最後にゲームでこの曲を聴くプレイヤーやファンのみなさんに、メッセージをお願いします。

164:聞き流すっていうのはおかしいかもしれないですけど、聞き流して聴いても印象に残るような曲を作りました。ノリノリな曲なので、ゲームをやりながら耳を傾けてもらえればなと思います。

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■応募期間

2021年7月15日0時~7月31日23時59分

 

(提供 CTW)

 

【ゲーム情報】

タイトル:『ビビッドアーミー』
ジャンル:リアルタイムストラテジー
配信/運営:CTW
プラットフォーム:iOS/Android/PC(ブラウザゲーム)
配信日:配信中(2019年3月25日)
価格:基本無料(ゲーム内アイテム課金制)
『ビビッドアーミー』のゲームを開始する。

【おすすめまとめページ】

『ビビッドアーミー』のまとめページはこちら
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『邪神ちゃんドロップキックねばねばウォーズ』のまとめページはこちら
『八男って、それはないでしょう!アンサンブルライフ』のまとめページはこちら

 

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