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新たなビジョンでDXを支援

アドビ新社長が国内の新戦略を発表、日本のDXを加速させるビジョンを紹介

2021年06月29日 18時30分更新

文● ASCII

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神谷新社長が国内における事業戦略を発表

 アドビは6月29日、神谷知信氏が社長就任後初となる、報道関係者向け事業戦略説明会を実施し、国内における新たな事業戦略を紹介した。

 2021年4月に代表取締役社長に就任した神谷氏は、2014年10月のアドビ入社後、Creative CloudとDocument Cloudを含むデジタルメディア事業を統括してきた。デスクトップから、クラウド・サブスクリプション化というアドビのDX(デジタルトランスフォーメーション)をリードし、成功に導いた経歴の持ち主。

 アドビの業績ハイライトに続いて神谷社長が掲げたのは、「心、おどる、デジタル」という、アドビの国内における新たなビジョンだった。

 コロナ禍に伴うテレワークやウェブ商談の急速な普及もあり、多くの企業や学校、官公庁がDXの課題に直面している。アドビは創業以来、「世界を変えるデジタル体験を」をグローバルミッションに掲げている。目の前の課題を解決することはもちろん、その一歩先にある新しい社会や働き方を見据え、他ではなし得ない喜びと感動をデジタルの力で創造することこそが、アドビが考えるDXという。

「心、おどる、デジタル」4つの要素

 「心、おどる、デジタル」というビジョンは、このような同社のデジタルに対する考え方を示すもので、「Digitalize」「Delight」「Amaze」「Foster」の4つの要素で成り立っている。そして、この新しいDXを実現するために、神谷社長は「テクノロジー」「エコシステム」「人材と組織」という3つの軸を示した。

テクノロジー:デジタル化した社会で企業が生き抜いていくには、顧客体験がますます重要になる。アドビはCreative Cloud、Experience Cloud、Document Cloudといったサービスで顧客体験の変革を目指す。

エコシステム:アドビが世界中の幅広い業界で企業のDXを支援して得られた知見と、アドビのビジョンを共有する数多くのパートナーとの協業により、日本の企業が抱えるあらゆるDXの課題にスムーズに対応する。また、2021年3月にグローバルの顧問評議会「International Advisory Board」を設置した。

人材と組織:各業界、組織に適した専門性を持つ支援チームを組織し、​それぞれのお客様が抱える個別の課題に日本のアドビ社員が直接対応する。さらにコンサルティングサービスを強化し、DX戦略の策定からシステムの設計・開発、人材育成、運用・業務の定着まで一気通貫で支援する。

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