最大約34時間!駆動時間重視でFHD+Core i5モデルという選択
VAIO Zのバッテリー・電源まわりの気になる点を開発者に訊く
今回の新VAIO Zは、4面カーボンボディやH35シリーズの搭載に目が行くが、使い勝手の面でも注目してほしい。
VAIO Zには、ディスプレーの解像度が4KモデルとFHDモデルの2つが存在する。14インチという画面サイズで4Kはオーバースペックなのではと思われるかもしれないが、より精細に表示されるので文字もキレイで見やすく、写真や動画も見やすくなるメリットがある。
そのため、ついつい4Kモデルをチョイスしがちなのだが、実はFHDモデルにも隠れた魅力が存在する。それがバッテリー駆動時間だ。あくまで公称値(JEITA 2.0)で選択したCPUでも多少差がでるかもしれないが、4Kモデルだと約17時間。一方FHDモデルだと約34時間と倍の差があるのだ。
これはあくまでも公称値だが、モバイルマシン=バッテリー駆動時間重視という人なら、そういう視点でVAIO Zをカスタマイズして購入するのもありだ。ここではVAIO Zの中でもバッテリー駆動時間の長いFHDモデルが、4Kモデルとどのぐらいの差があるのかをチェックしてみた。
4KとFHDでこれだけ違うんだ
評価機は約958gとなる最軽量スペックのモデル。FHDディスプレーにCore i5-11300H(3.1GHz~4.4GHz)プロセッサーに8GBメモリー。ストレージは256GBで無線WANはなしだ。
まずは、バッテリーベンチでよく使われる「BBench 1.01」で検証してみた。単純なキー入力とWeb巡回を一定間隔で行なって、バッテリー残量のログを取り続けるというソフトだが、休むことなくずっとWebを閲覧している状態でネットへの通信も行なうので、意外とバッテリーを消費する。ディスプレーの輝度を20%に設定し、電源の設定は、「VAIOの設定」アプリで「標準」にして計測している。
結果は、約18時間を記録した。これはなかなかの好結果と言える。比較対象として4KディスプレーでCore i7-11375H(3.3GHz~5.0GHz)プロセッサーを搭載した、いわゆるSIGNATURE EDITIONで同様のテストを行ったところ、約8時間23分だったので、公称値よりは短いものの倍の時間持つという傾向になっている。
じゃあ実際に1日普段遣いのように使ってみたらどうなんだ、というとこで、ほぼフル充電(98%の状態)からどこまで減るのか調べてみた。検証にはBBenchを使いバックグラウンドでバッテリー残量をログ化。使っていないときは天板を閉じてスリープ状態にしている。画面の輝度は40%で統一した。以下が、VAIOを使ったとある休日の行動だ。
●10時に起床して、まずはネット巡回。メールとニュースが中心。5分程度使用。
●11時半すぎからブラウザを使ってニコ生でライブを鑑賞。フル画面表示にしてコメントありで14時40分ぐらいまで視聴した。
●16時過ぎに近所のスタバへ移動。ちょっとワードを使って原稿を書いたり、Wi-Fi経由でネットを閲覧。約1時間作業する。
●18時50分にブラウザを使ってニコ生でライブを鑑賞。昼間と同様にフル画面表示にしてコメントありにして19時過ぎまで視聴。
●22時20分ぐらいからネットを巡回。SNSやニュースが中心で、ショップサイトなども閲覧。約1時間使ってこの日の行動は終了した。
結果としては、グラフを見て分かる通り、ニコ生鑑賞時がいちばんバッテリーに負荷がかかっていて、みるみる減っていることがわかる。ニコ生鑑賞は通常のストリーミング再生よりコメントも表示するぶん負荷はかかる。正味5時間半弱起動していたことになるが、最終的なバッテリー残量は17%となっていて、充電なしでまだ使い続けられる状態だった。仕事で丸1日外出してマシンをずっと起動して使うことはほぼないはずだ。メール返信や書類作成といったビジネス的な使い方をしているのであれば、16時台のようなゆるい減り方をするので、より長時間もつはずだ。途中2時間のWeb会議を挟んだとしたとしても、問題なく1日を過ごせるだろう。
この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
-
sponsored
5年ぶり復活のVAIO Z、半端ない熱量を込めた開発ストーリーを聞く -
sponsored
ブレイクスルーを目指した4面カーボンボディが生まれるまでのぶっちゃけ秘話 -
sponsored
新VAIO Zのパフォーマンスにかける情熱バトル(開発者インタビュー) -
デジタル
現行VAIO ZにWindows 11 Insider Previewをインストール、注意点は? -
sponsored
直販でVAIOを買う!! 購入実体験を踏まえ「お得ポイント」を改めて整理